専門家ですら匙を投げるような状況だったのに、よくもここまで会社を立て直したものだよ。
サイトの管理人は検索結果の表示設定を微調整すること以外の仕事は、すっかり投げ出してしまった。
#3 「音を上げる」の対義語は?
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では、「音を上げる」の対義語はどのようにとらえればいいのでしょうか。この慣用句には、「あきらめる」「あきらめようとする」という意味合いがあります。
であるならば、対義語は「あきらめない」「継続していく」というニュアンスを持っているはずですね。ここでは、そのよな意味の表現を二つほど紹介していきます。
「粘り強い」
「粘り強い」は、「音を上げる」の対義語だといっても差し支えのないものです。この言葉は本来、物質がよく粘る性質であることを表していました。
現在ではそこから転じて、根気があり物事をあきらめない性格という意味でも用いられています。粘りが強いものは、いちどくっつくとなかなか離れないというイメージですよね。
それが、簡単にはあきらめないという部分につながっているというわけです。
「食い下がる」
「食い下がる」もまた、「音を上げる」の対義語として十分に通用するものです。この慣用句には、粘り強く争うという意味があります。
本来は、食いついたりしがみついたりして離れない様子を表す言葉でしたが、そこからあきらめないという意味でも使われるようになりました。では、これらの対義語を用いた例文を押さえておきましょう。
会員の登録情報の一覧がウェブに流出した件で、相手方の弁護士を通じて粘り強く交渉していただいた。
プロジェクトの責任者に使用アプリケーションの変更を求めて何度も食い下がってみたが、無駄だった。
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