
1.極限状態から解放された責任者は、肩の荷が下りたような表情をしていた。
2.会社が求める結果を出せて、やっと肩の荷が下りたよ。
3.収録が上手くいくか不安だったが、視聴者の反応をみて肩の荷が下りた気がした。
「肩の荷が下りる」は、本人が「責任から解放された」と感じた時に使います。当たり前のことかもしれませんが、解放されたかどうかは本人が決めること。上司や先輩に対して「肩の荷が下りましたね」といった使い方は、上から目線な印象を与えかねません。あくまで、自身の気持ちを表現したい時、もしくは同僚に対して使う程度にとどめておきましょう。
また、責任や負担から逃げてしまった時、もしくは誰かに押しつけた場合も、責任から解放された気分になるかもしれません。しかし、そのような場合は「肩の荷が下りる」を使わないようにしましょう。誰かに任かせきりで、自分は「肩の荷が下りた」と周囲に言っていたら、相手はどう思うでしょうか。きっと不快な気持ちになっているはずです。「肩の荷が下りる」は、物事に対して自力で解決した時、もしくは目標を達成した時に使ってみてください。
「肩が軽くなる」
肩凝りが解消された時に「肩が軽くなる」と言いますが、責任や負担かがなくなり、ホッとした時にも使うことができます。意味は「肩の荷が下りる」と全く同じなので、使いやすい方を選ぶとよいでしょう。
「胸を撫で下ろす」
「胸を撫(な)で下ろす」は、責任や負担に対してではなく「心配事」が解決した場合に使います。たとえば、家族が事故に合ってしまい、運び込まれた病院に慌てて駆け込んだとしましょう。すると、想像していたよりも軽症で、本人は元気でいました。そのような時に「胸を撫で下ろす」と表現します。心臓がドキドキしている時は胸に手をあて、ホッとすると手を撫で下ろしますよね。一連の動作をそのまま使った慣用句といえます。
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