みんなは惑星がどんな天体か、そして外惑星の外とは何に対して外なのかわかっているか?外惑星とは地球よりも太陽から遠い太陽系の惑星のこと。具体的に名前を挙げると火星、木星、土星、天王星、海王星のことです。惑星はとても個性的で、特に外惑星は地球とはタイプの違う惑星が多い。
そこで外惑星の特徴について科学館職員のたかはしふみかが解説していきます。
ライター/たかはし ふみか
不思議な現象を解き明かす科学が好きで理系に進んだリケジョ。高校、大学で化学漬けの日々を送っていた科学館職員。
おさらい!太陽系の惑星
外惑星を学ぶ前に、天体の種類や太陽系にある惑星についておさらいしていきましょう。
天体には恒星、惑星、衛星、小惑星、準惑星などの種類があります。恒星とは自分自身が輝く星で恒星の周りをまわるのが惑星、惑星の周りをまわるのが衛星です。地球を中心に考えると太陽(恒星)、地球(惑星)、月(衛星)になります。
天体の分類についてはこちらの記事で確認してください。
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約46億年前に誕生した太陽系。太陽系には地球を入れて8つの惑星があります。太陽から近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星です。
冥王星という星を知っている人は冥王星も惑星でしょ?と思うかもしれません。実際に冥王星は1930年に発見されてから2006年まで惑星に分類されていたのです。冥王星発見時はまだ惑星の明確な定義がなく、惑星とされながらもその特徴から惑星とするかどうか議論されていました。その後、冥王星自身とほとんど同じ大きさの衛星を持つことが分かり、その衛星を惑星にするかという議論がされたことをきっかけに惑星が明確に定義され、冥王星が惑星から準惑星に変更されたのです。
今回学ぶ外惑星の外とは「地球より外側を回っている」ことを意味しています。逆に地球より内側、太陽寄りの場所に位置する惑星を内惑星というのです。ということは地球は内惑星にも外惑星にもならないのですね。
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混乱注意!外惑星系、内惑星系
内惑星、外惑星は地球よりも太陽に近いか遠いかで決められています。
この内惑星、外惑星と似ているのが内惑星系、外惑星系です。こちらは比較的太陽の近くを公転している惑星と遠くを公転している惑星で分けられています。この場合水星、金星、地球、火星が内惑星に、木星、土星、天王星、海王星が外惑星となるのです。
地球と火星は内惑星として扱われるので注意してください。
地球はどんな惑星?
外惑星について説明する前に最も身近な惑星、地球の特徴を確認していきましょう。
地球は太陽系の第3惑星で、唯一明確に生命体の存在が確認されている惑星です。内惑星、外惑星は地球を基準としているため、内惑星にも外惑星にもなりません。
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