人の口に戸は立てられず、彼がトラブルを起こして懲戒免職になったという話は、会社全体に知れわたっていた。
僕が彼女に告白したことは親友以外知らなかったはずなのに、囁き千里で、みんなからからかわれた。
「悪事千里」の対義語は?
「悪事千里」の対義語は、語源のところで紹介した「好事門を出でず」がいいでしょう。
「好事門を出でず」
先の説明の通り、この言葉は「いいことは世間に知られない」ということ。
ただ、もともとワンセットの言葉であったためか、「好事門を出でず」はそれ単体で使うことはあまりないようです。
「いいことはなかなか知られないのに、悪いことは~」と、悪いことにばかり注目してしまう人間の性質を、少し残念に思って述べられた言葉だったのかもしれませんね。
彼は毎日、祖父の世話があって遅刻しているのに、好事門を出でずで、先生たちは不良扱いしている。
「Bad news travels fast」「Ill news runs apace」
「Ill」は文頭のため大文字になっていますが、「ill(悪い)」です。
どちらも「悪いニュースはすぐに広がる」ということで、「悪事千里」と対応した慣用表現になります。
「apace」は「すみやかに、たちまち」という副詞で、やや古い単語です。「fast」と置き換えても構いません。
また、「travel」や「run」は別の動詞にしても意味が通じるでしょう。
同じ内容ながら、別表現があることは面白いですね。どの国でも「悪いことがすぐに広まる」ということには、色々と思うところがあるのかもしれません。
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