「悪事千里」の使い方・例文
「悪事千里」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
・別部署から異動してくる前から、彼はひどいなまけ者で会社にも遅刻してくるという評判が、悪事千里で広まっていた。
・あの出版社の百科事典は誤字脱字が多いだけではなく、専門情報や分類項目まで間違っていると悪事千里で、どこの書店も入荷しなかった。
・大人気の月間売上ランキングだったけれど、結果が操作されていることがわかると、悪事千里でアクセスが無くなり、すぐに廃れてしまった。
「悪いことをしたという事実や、評判がすぐに伝わってくる」というイメージがつきますでしょうか。
例文からもわかるように、時には本人や実際の悪いことよりも、うわさの方が先にやってきてしまっています。
そのうわさを聞いた人たちは当たり前ですが、警戒してしまうはず。それによって、居心地が悪くなったり売り上げが落ちてしまうという心配まで考えられますね。
「うわさ」というと根拠がないことも多いものですが、「悪事千里」の場合は、実際にあった悪いことを指すことが多いでしょう。
だからこそ「(すぐうわさになるのだから)悪いことはしてはいけない」という戒めの意味も込められているとも考えることが出来ます。
読解問題などでこの言葉が使われていた場合は、どのような意図で言われているのかに注目したいところです。
「悪事千里」の類義語は?違いは?
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「悪事千里」の類義語には、四字熟語ではありませんが、「人の口に戸は立てられぬ」や「囁き千里」があります。少し意味の違いもありますので、合わせて確認してください。
「人の口に戸は立てられぬ」「囁き千里」
「人の口に戸は立てられぬ」は「人々がうわさ話をすることは防げず、広まってしまうこと」。
「囁き(ささやき)千里」は「うわさがすぐに広まってしまうこと」。
どちらも「悪事千里」とは違い、悪い評判に限定はしていないことに注意してください。
「悪事千里」には、「悪いことをしないように」という戒めの意味が感じられましたが、これらの言葉は「人間というものは、とにかくうわさが好きだ」という性質を表すことに注目しているといえるでしょう。
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