理科生物生物の分類・進化

寒いところでは耳が小さい?「アレンの法則」を現役講師がサクッとわかりやすく解説!

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アレンの法則とベルクマンの法則はどちらも『寒い地方の生物は、体表面積を減らすような体の構造になっている』という内容のものです。そのため、この二つの法則をまとめてベルクマン・アレンの法則とよぶことがあります。

提唱者・アレン

アレンの法則は1877年にアメリカの生物学者であるジョエル・アサフ・アレン(Joel Asaph Allen)によって提唱されました。アレンは動物学、とくに鳥類学を専門とし、アメリカの鳥類を研究する科学者の学会(アメリカ鳥学会)を設立した人物です。

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アレンは1838年にアメリカのマサチューセッツ州、スプリングフィールドに生まれました。幼いころから様々な標本を集めるような、自然好きの少年だったようです。

彼は1862年にハーバード大学へ入学して地質学を学んだのち、1865年にはブラジルへ地質調査に赴きます。体調不良により一時的に地元に戻りもしましたが、1867年からはアメリカ各地へ標本採集の旅に出ました。この経験をもとに、アレンはハーバード大学のルイ・アガシー比較動物学博物館で学芸員としてはたらきました。

その後は鳥類の研究をメインフィールドとし、鳥類学雑誌の編集者や、学会の設立、アメリカ自然史博物館の学芸員などをつとめました。1921年に83歳で亡くなっています。

学芸員という仕事柄、いくつもの標本を間近で見る機会の多かったアレン。自身が専門とする鳥類の観察から得られる情報を総合することで、アレンの法則を見つけ出すに至ったのでしょう。

アレンの法則を知っていると、図鑑を見るのが楽しい!

生物の体の形と、生息地の気候に深い関連があるなんて、とても面白いですよね。ぜひ図鑑を開いて、様々なところに住む生物を見比べてみてください。「これはアレンの法則の例では?」と思えるものがきっと見つかるでしょう。自分で実例を探すのは、学習内容を定着させるのにとても有効です。ぜひお試しください。

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