「昔の人は、最上の知恵が到達した境地があった。到達した境地とは何か。もともと物は存在しないと考える無の立場だ。至高であり完全であり、付け加えるものはない」という意味です。この世の物は、本当は存在していないという「無」の思想が最高の思想であり、その境地が「至れり尽くせり」であると表現しています。現在の「至れり尽くせり」の意味とはかなり違っていますね。
「至れり尽くせり」の使い方
例文で「至れり尽くせり」の使い方を見ていきましょう。
1.最高の素材をふんだんに使ったメニューは絶品で、接客も申し分なく、まさに至れり尽くせりのレストランだった。
2.サッカーの国際大会の予選がわが町で行われることになり、来日するドイツ代表チームのために至れり尽くせりのおもてなしをしようと、大会関係者は大いに張り切った。
最初の例文は、レストランの料理も接客も申し分がなかったという意味です。2番目の例文は、来日するサッカーチームのために、細かいところまで配慮が行き届いたおもてなしをしようと意気込んでいるという意味ですね。「至れり尽くせり」はホテルやレストランなど、接客業のサービス内容について言及するときに、よく使われていますよ。
「懇切丁寧」:細かいところまで行き届いて親切
「懇切」は「細かいところまで心が行き届いて親切」「非常に手厚く親切」という意味です。「丁寧」は「細かいところまで気を配る」「注意深く入念にする」「配慮が行き届いている」ことですね。「懇切丁寧」は「細かいところまで配慮が行き届いて親切なこと」という意味です。
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