静電気の電流、電圧はどう考える?理系ライターがわかりやすく解説
絶縁体での電圧
静電気の電圧は、外からかけられるのではありません。外から電圧をかけたところで電子配置はびくとも動かずです。前述の通り、絶縁体での電圧は自らが作った電荷の偏りによる電位差。日常生活で手にばちっと来る静電気は数千V程度の電圧。某ポケモンの電撃技の電圧10万ボルトまではいきませんが、そこそこインパクトのある数字ですね。それだけ絶縁体の電子が「流れたくてうずうずしている」のですね。因みに、人体で感じる電圧の目安は千V以上だそうです。
絶縁体での電流
静電気では電子が移動するわけではないため、電流という概念はありません。電圧は立っているけれど、電気は流れない、そんな状態です。静電気が発生するのは絶縁体であり、抵抗が大きいから電荷の偏りのせいで電圧が立っても電子を移動させられず「ため込んでいる」ようなイメージ。
5.静電気のビリビリ正体
ここで一時的に流れる電気がバチっと来るアレです。ポイントは導電体が関係している点。導電体に触れると静電気が一気に放電され普通の電気のように流れていってしまうのです。
静電気の電流と電圧
静電気とは、絶縁体において物理的に電荷のバランスが崩され電位差が出来ている状態から生まれる電気。静電気の電圧は、この電荷のバランス崩れのせいで起きた電位差。静電気は電気を流さずにため込んでいるだけなので「電流」という概念はありません。