国語言葉の意味

【慣用句】「板につく」の意味や使い方は?例文や類語を本の虫ライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「板につく」について解説する。

端的に言えば「板につく」の意味は「動作や態度が職業にしっくり合う」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

年間60冊以上本を読み込んでいるヤマゾーを呼んだ。一緒に「板につく」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマゾー

ビジネス本を中心に毎年60冊読破。本を通じて心に響く生きた日本語を学ぶ。誰にでも分かりやすい説明で慣用句を解説していく。

「板につく」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「板につく」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「板につく」の意味は?

「板につく」には、次のような意味があります。

1.役者が経験を積んで、演技が舞台によく調和する。
2.経験を積んで、動作や態度が地位・職業などにしっくり合う。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「板に付く」

「板につく」は、役者のみに使うわけではありません。一般的には、初々しかった新人が経験を経て必要なスキルが身につき、一人前になった姿を評価する時に使う慣用句といえるでしょう。たとえば、社会人になりたての時は、スーツを「着ている」というよりは「着させられている」といった見た目だったはず。しかし、仕事に慣れてくると、不思議とスーツ姿も馴染み、違和感がなくなってきます。上司や先輩から「板についてきたな」と言われたら、やっと認めてもらえたのだと思ってよいでしょう。

「板につく」は褒め言葉として使えますが、年下に使うべき慣用句であり、目上の人に使ってはいけません。なぜなら、一人前になれたかどうかは、年下が決められることではないからです。好きな俳優が舞台と調和できていたら、「板についてきた」と使ってもよいでしょう。日常生活で使う場合は、年下限定の褒め言葉として使ってみてください。

「板につく」の語源は?

次に「板につく」の語源を確認しておきましょう。「板につく」は、歌舞伎の舞台が由来だと言われています。「板」は「舞台の床板」を差しており、「つく」は「くっつく」と考えてみてください。歌舞伎などでは、幕が開いた時に役者がすでに舞台上にいることを「板付き」といいます。熟練役者ともなると、最初から舞台上にいても違和感がありません。舞台に調和した存在感と圧巻の演技に、観客は引き込まれるのではないでしょうか。そのため、「板付き」でも違和感がない様子から「板につく」が生まれました。

ちなみに、「板」という言葉が使われているせいか「板前」が由来だと思われている方が多いようです。しかし、「板につく」は「板前」とは全く関係がありません。勘違いしないように注意しましょう。

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