理科生物細胞・生殖・遺伝

細胞説だけじゃない!多彩な研究者「シュワン」を現役講師がサクッとわかりやすく解説!

1837年、シュワンは同じ大学の植物学者マティアス・ヤーコプ・シュライデンと知りあいます。

この出会いがきっかけとなり、1839年に『動物及び植物の構造と成長の一致に関する顕微鏡的研究』という論文を発表。「植物だけではなく、動物も細胞からできている」という細胞説を主張しました

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この時のシュワンはまだ20代だな。新進気鋭の研究者だからこそできた、大胆な論説だったのかもしれない。

その後、1848年にはベルギーのリエージュ大学に籍を移し、生理学や発生学を教えます。30年以上にわたって教鞭をふるい、1879年に引退。その3年後の1882年にケルンで亡くなりました。

image by Study-Z編集部

シュワンの功績

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それでは、シュワンが残した代表的な功績を見てみましょう。

ペプシンを発見

1835年、シュワンは動物の消化機構を研究し、ペプシンを発見しました。ペプシンは胃液中に存在する消化酵素の一種で、タンパク質の分解に重要な役割を果たします。このペプシンの存在を確認し、名前を付けたのがシュワンなのです。

シュワンが消化を研究していた当時、消化に寄与する物質として知られていたのは胃液中の塩酸くらいでした。その塩酸に続いて消化を助ける物質が見つかったことになりますが、ペプシンは塩酸と異なり、タンパク質でできた酵素です。

生体内で作られるタンパク質が、体の中で起こる様々な反応に関係してくるという事実の発見は、彼を次の研究に突き動かしました。

発酵の研究

生物がその体内でおこす反応の中でも、発酵という反応は長年多くの科学者が注目していました。ヨーロッパでも、ワインやビールををつくるアルコール発酵や、ザワークラウトでみられる乳酸発酵など、身近な現象であったにもかかわらず、そのメカニズムは未解明だったのです。

一般に、発酵という現象を解明したのはフランスのルイ・パスツールだと紹介されます。しかしながら、シュワンはパスツールよりも早く「発酵が微生物の生体反応によるものだ」と主張していました

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