端的に言えば緊褌一番の意味は「気持ちを引き締めて物事に取り組むこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると使いこなせるシーンが増えるぞ。
営業マネージャーとして勤務し、カナダでの留学を経てライターとして活動中のナガタナミキを呼んです。一緒に「緊褌一番」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ナガタ ナミキ
外資企業の営業マネージャーとして勤務し、相手に伝わる会話表現やコーチングスキルについて学ぶ。カナダでの留学を経て、言葉の持つニュアンスや響きを大切にするライターとして現在活動中。
「緊褌一番」の意味は?
「緊褌一番」には、次のような意味があります。
気持ちを引き締めて事にのぞむこと。難事などを前に心を引き締めて物事に取り組むこと。難事や大勝負などの前の心構えを言ったもの。▽「緊褌」は褌ふんどしを引き締める意。「一番」は思い切って一度ほどの意。
出典:新明解四字熟語辞典(三省堂)「緊褌一番」
「緊褌一番」は重要な場面や試合の前などの心構えとして使われる四字熟語です。辞書にもあるように、気を引き締めて物事に取り組むことを意味します。
ちなみに漢字「褌」は「ふんどし」のことです。後ほど語源について解説しますが、この「褌をしっかりと締める」という動作が「大事な物事に着手する前に気合いを入れる」という意味合いに関係しています。絶対に失敗したくない仕事やテスト、あるいは負けられない試合などに対して覚悟を決めて取り組むというニュアンスです。
「緊褌一番」の語源は?
次に「緊褌一番」の語源を確認しておきましょう。それぞれ熟語に分解して意味を解説していきます。
\次のページで「「緊褌一番」の使い方・例文」を解説!/