国語言葉の意味

【四字熟語】「油断大敵」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

1つ目の説

1つ目は、比叡山延暦寺に由来がある、という説です。

延暦寺には、「不滅の法灯」という法灯があり、火が絶えることのない法灯といわれています。火が絶えない理由は、僧侶が毎日、燃料である菜種油を法灯に注いでいるからなのです。菜種油を補充しなければ、法灯の火は消えてしまいます。毎日同じように行なっている所作でも、うっかり忘れてしまえばよくない結果を招く、ということから、「油を断つ」が語源になった、という説です。

2つ目の説

2つ目は、仏典である涅槃経に説かれている説話に由来する、という説になります。

涅槃経には、ある日、王が家来に油を持って歩かせ、「その油を一滴でもこぼしたら命を断つ」と述べた話が登場するのです。注意深く歩けば油をこぼすことなどありませんが、注意を怠れば命に関わる、という趣旨のお話と考えられています。「油をこぼすと命が断たれる」ことが語源になった、という説です。

3つ目の説

もう一つ、古い言葉が語源になっている、という説があります。

古くから伝わる言葉の一つとして、「寛(ゆた)に」という言葉が使われてきました。「のんびりと」と言う意味で、「ゆったり」の語源ともされているのですが、のんびりゆったりしているうちに何か失敗してしまう、ということもあったのでしょう。「寛に」の発音が、「油断」の語源になった、という説です。

このように、油断の語源にはいくつかありますが、いずれも注意不足準備不足を意味する物事が由来になっています。

もう一方の「大敵」は「大きい敵」というよりも、「大いなる敵」という意味です。この二つが組み合わさって、「油断が大いなる敵となる」という意味になりました。

「油断大敵」の使い方・例文

それでは、「油断大敵」の例文をみていきましょう。

・いつもの道だからといってスピードを出しすぎると、急に横から誰か飛び出してくるかもしれない。油断大敵だ。

・すっかり熱も下がったとはいえ、油断大敵だ。今日は早く寝よう。

・たとえ負傷して弱っていても、スズメバチは強暴だ。油断大敵、近付いてはいけない。

この例文のように、何かの状況を指して「それが油断大敵だ」と示すような使い方が一般的です。慣用句のような使い方ができる言葉なので、「油断大敵だ」だけでも意味が通りますし、3つ目の例文のように「油断大敵、~」と体言止めで使うこともできます。

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