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【四字熟語】「天涯孤独」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

「天涯孤独」の何が問題なの?

そもそも日本のあらゆる制度・仕組みは、核家族を中心とした家族単位であることを前提にしたものです。

たとえば、日本では様々な場面で「身元保証人」が必要になります。本人に何かがあったとき、代わりに責任をとってくれる人のことです。アパートやマンションなどの賃貸契約を行うとき、連帯保証人が必要になる場合が多くありますが、これも身元保証人の一種といえます。また、病院への入院や介護施設の利用でも、身元保証人が必要です。保険の契約なども同様のことがいえます。天涯孤独ではこうした身元保証人が確保できず、利用できるサービスが限られてしまうのです。

また、独居生活をしている人が老衰や急病で助けを必要とした場合も、日本では家族や友人、近隣住民からの通報と、本人からの連絡を前提としています。天涯孤独の人が自力で連絡することができない状況に陥った場合、それを行政が把握する仕組みがないのが実情です。こうした事態が、いわゆる「孤独死」の増加を招いているとされています。

孤独死の場合、誰も看取っていないので死亡した事実の掌握が遅れ、死後何日も経過してから異臭騒ぎで発覚する、ということも起こってしまうのです。たいていの場合、孤独死では身辺整理も行なっていないので、その人がもっていたはずの財産や土地が整理できず行方不明、ということにもなります。人が誰にも看取られず孤独に亡くなることも問題ですが、持ち主不明の土地や財産は活用することができず、経済的にも大きな損失です。

深刻な問題となっていますが、自分が天涯孤独であることを問題視していないケースも多く、自ら好んで孤独に生きている場合もあります。個人の自由も尊重されなければいけないので、とても難しい社会問題として注目されているのです。

 

「天涯孤独」を使いこなそう

今回の記事では、「天涯孤独」の意味や使い方、例文について説明しました。特に天涯孤独には「身寄りがいない」「頼る人がいない」というニュアンスが含まれているため、その点で「孤独」と混同して使用しないように注意が必要です。逆に、自分が文章を書くときなどに意味を知った上で「天涯孤独」を使えば、身寄りのない寂しさを強調することができます。

また、天涯孤独が今まさに社会問題となっていることについても解説しました。こうした意味では時事問題として扱われることも多く、言葉の意味と一緒に知っておくといいでしょう。

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