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【四字熟語】「天涯孤独」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

「天涯孤独」の類義語は?違いは?

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数ある孤独の中でも特にさみしいイメージのある天涯孤独ですが、いくつかの類義語があります。ここで確認しましょう。

「鰥寡孤独」

鰥寡孤独は「かんかこどく」と読みます。天涯孤独とほとんど同じ意味で、「身寄りもなく寂しい様子」という意味で使われる言葉です。実は、平安時代の律令制で定められた、国家の保護対象となる家族構成を指す言葉が由来となっています。それぞれの漢字に意味があり、「」は61歳以上で妻を亡くした夫、「」は50歳以上で夫を亡くした妻、「」は16歳以下で父親のいない子ども、「」は61歳以上で子どものいない者を意味していて、それを組み合わせた言葉なのです。この基準は長く使われていて、明治維新以降もしばらく適用されていました。

「孤立無援」

孤立無援は「こりつむえん」と読みます。たった一人でいて、助けがない状態を意味する言葉です。

「孤」は一人という意味なので、「孤立」で「一人でいる(立っている)」という意味になります。

」は「援助」や「支援」にも使われるように「助け」という意味がある漢字です。

孤立無援を直訳すると、「一人(孤)で立っていて助け(援)が無い」ということになります。

助けとなる身寄りがない、という意味では天涯孤独と同じですが、孤立無援には危機が迫った状態で誰の助けも得られない、緊迫した状態を指すようなニュアンスがありますね。

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天涯孤独の類義語とそのニュアンスの違いはわかってもらえたか?

いずれも孤独な状況を指す言葉だが、微妙な違いを理解して使い分けることが重要だ。

次は、社会問題としての「天涯孤独」について深めていくぞ。

社会問題となった「天涯孤独」

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もともと、天涯孤独という言葉には「世間から一歩引いた立場で達観し孤独に生きる」というイメージがあり、実際に天涯孤独を体現した人というのは多くありませんでした。しかし、近年では天涯孤独な人が増え、社会問題になっています。

「どうして「天涯孤独」になるの?」

日本は高度経済成長で急激な経済発展を遂げ、仕事を生きがいにする生き方が定着してきました。

そうした中で、バブル経済の崩壊やリーマンショックを受け、成長し続けていた経済が頭打ちから不景気へと転落してしまいます。高度経済成長で多くの企業が林立し、企業のもつ建物が密集する「経済の中心地」としての都市が形成され、仕事を中心とした都市での生活が当たり前になっていたのに、不景気により家族を養えるほどの収入が得られなくなってしまいました。すると、故郷である地方では仕事がないため生活できず、結婚する経済的なメリットよりデメリットのほうが多くなり、結婚しない生き方を選ぶ人が増えていったのです。故郷を離れて仕事以外の人間関係がなく、やがて故郷の親御さんも亡くなってしまい、仕事を定年退職すると、そこには天涯孤独な人が残される、ということになります。

こうした理由から、天涯孤独な人には高齢者が多く、また慢性的な貧困に苦しんでいる場合が多いようです。

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