

端的に言えば天涯孤独の意味は「一人きりで身寄りがいない様子」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元塾講師で、解説のわかりやすさに定評のあるgekcoを呼んだ。一緒に「天涯孤独」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
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ライター/gekco
本業では出版物の校正も手がけ、一般教養に強い。豊富な知識と分かりやすい解説で好評を博している。
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「天涯孤独」の意味は?
天涯孤独には次のような意味があります。
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広い世間に身寄りが一人もいないこと。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「天涯孤独」
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天涯孤独に含まれている「孤独」という言葉は、精神的な孤立状態から物理的に単独の状態まで幅広い意味を持ちますが、天涯孤独は友人も家族親戚もいない、というニュアンスのある言葉です。
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「天涯孤独」の語源は?
天涯孤独は「天涯」と「孤独」が合わさってできた言葉です。
「天涯」には、「天(空)の果て」という意味があり、そこから転じて「非常に遠いところ」という意味があります。
「孤独」は「ひとりぼっち」という意味です。
この二つが合わさって、「非常に遠いところでひとりぼっち」という意味になりました。この「非常に遠いところ」は、物理的に遠いところ、たとえば誰も知らないような辺境の国などを指していますが、家族親戚、友人など身近な人がおらず頼れる相手がいない、という状況も指しています。そのため、住んでいる人が誰もいない場所でのみ天涯孤独になるわけではなく、都会であっても天涯孤独になり得るのです。
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