端的に言えば空理空論の意味は「現実とはかけ離れた役立たたずの考えや理論」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
営業マネージャーとして勤務し、カナダでの留学を経てライターとして活動中のナガタナミキを呼んです。一緒に「空理空論」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ナガタ ナミキ
外資企業の営業マネージャーとして勤務し、相手に伝わる会話表現やコーチングスキルについて学ぶ。カナダでの留学を経て、言葉の持つニュアンスや響きを大切にするライターとして現在活動中。
「空理空論」の意味は?
「空理空論」には、次のような意味があります。
実際からかけ離れている役に立たない考えや理論。
▽「空理」「空論」はともに、実状や現実を考えない役に立たない理論や議論。ほぼ同意の熟語を重ねて意味を強めた語。
出典:新明解四字熟語辞典(三省堂)「空理空論」
現実とかけ離れた、実際の役に立たない理論。
出典:大辞泉(小学館)「空理空論」
「空理空論」とは現実的ではない理論や議論のことです。実際の事実や状況からかけ離れているため、現実では全く役に立たない内容であるといえます。なぜならば現実の具体的事実に基づかず、頭の中だけで完成させた理論やアイデアであるためです。現実性がなく、抽象的であるというニュアンスをもった言葉であるともいえるでしょう。
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