
「沈思」
・深く考え込むこと
・様々に思案すること
「黙考」
・黙って静かに考えること
・じっくりと考えること
「沈思」「黙考」いずれも同様の意味をもっていることがわかります。つまり「沈思黙考」のポイントは深く考えることであり、深く考えるために黙って集中することです。周りから見ると静かで止まって見えても、実は頭の中では忙しく思考を続けている状態ともいえます。
たとえば大学受験にあたって志望校を決定する際や、新しくビジネスを始める際の準備などにおいては、あらゆる可能性を考えて納得した上で最良の決断を行うはずです。周囲の意見にただ流されるのではなく、自らが思考して意思を決定すること。そのために自分自身と黙って向き合うという「沈思黙考」は重要な行為であるといえます。
「沈思黙考」の使い方・例文
「沈思黙考」の使い方を例文を使って確認していきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.図書館の自習室では自然と沈思黙考することができる。
2.塾の教え子の一人は沈思黙考するタイプのようだ。難しい問題に出会っても、まずは自分で考えて解決しようとする。
3.沈思黙考しても良い方法が見つからないので家族に相談することにした。
4.
A「久しぶり。最近昇格したんだって?おめでとう。」
B「ありがとう。でも実はストレスを感じてるんだ。本当は一人で沈思黙考して仕事するのが好きなのに、今は忙しくてその時間が全くないんだよ。」
「沈思黙考」は「沈思黙考する」のように動詞が付いて使われることが一般的です。シンプルな意味をもつ四字熟語であるがゆえに、様々なシーンで使うことができます。ぜひ実際に使ってみてくださいね。
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