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【四字熟語】「権謀術数」の意味や使い方は?例文や類語を教材系ライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「権謀術数」について解説する。

端的に言えば「権謀術数」の意味は「政治的な戦略」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

教材系のライターを10年経験した梨子なしこ太朗を呼んだ。一緒に「権謀術数」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/梨子なしこ太朗吉

本や雑誌を作り続ける文章職人。参考書から音楽誌まで、娯楽と言葉と実用をむすびつけることを自らも楽しみつつ、分かりやすく伝える。

「権謀術数」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「権謀術数(けんぼうじゅっすう)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「権謀術数」の意味は?

「権謀術数」には、次のような意味があります。

人を欺くためのはかりごと。種々の計略。権数。

出典:小学館 大辞泉

政治的な目的のために、人の裏をかいたり、欺いたり、陥れたりと、あらゆる知略を尽くす場合のその手段が「権謀術数」です。

倫理や道徳としての、人をだましてはいけない、うそをついてはいけない、正直であらねばならない、という考え方はひとまず横に置いておいて、目的を達成するためにはあらゆる知恵を使う、使ってもよい、というのが、この権謀術数の中身だと言えます。

悚懼(しょうく。恐れおののくこと)に値するこわい考え方ではありますが、個人、集団、民族、国家の生存のためにはこれが必要になる、いや、死活的に重要になる場合があるものです。古今東西、歴史はそういった事例であふれかえっています。

「権謀術数」の由来、語源は?

次に「権謀術数」の由来、語源を確認しておきましょう。

四字熟語「権謀術数」は、四文字それぞれに、「権」が権力、「謀」が謀略、「術」が技法、「数」が計算を意味するとされており、儒教の一派「朱子学」にその名をのこす中国の儒学者・朱子(朱熹)の『大学章句序』という書物にこの言葉があることが知られています。ただし故事成語ではないようです。

四文字それぞれについて。

権力とは、便宜、人事や金銭、または武器等の暴力的手段を媒介にした人と人とのつながりを基盤とする、政治的な力。

謀略は、敵のみならず味方をも欺いて誤った情報を与え、混乱させたり誤導したりすること。

術、すなわち技法とは、さまざまな政治的手段を使う際の詳細な手順や方法。

そしては、数字を使って計算し、その計算によって、状況分析をしたり計画を立てたりするための基礎とすることです。

これらを総動員して極限にまで使い、主として政治的な目的を遂げるのが権謀術数の世界と言えましょう。

欧米にも「マキャベリズム」または「マキャヴェリズム」という、「道徳に反する手段であっても目的を遂げるためには許される」とする考え方があり、権謀術数主義とも呼ばれています。

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