「公平無私」の使い方を例文とともに確認!
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続いて、「公平無私」の使い方を例文とともに確認していきましょう。「公平無私」は「公平無私な」という形で、形容動詞として使用されることが多い表現です。
1.教師が生徒の成績をつけるときは、公平無私な姿勢が求められる。
2.初めて裁判に裁判員として参加したが、公平無私に判決を考えることはとても難しいことだと学んだ。
3.公平無私な判断ができる政治家が増えることを願う。
例文1では、桜木先生が1番最初に言っていたような、教師の姿勢について言及した文ですね。成績をつける際には、「私情を挟まない公平・公正な姿勢が求められる」という文脈で「公平無私」が使用されています。自身も教師ですが、これがなかなか難しいのです。
例文2では、「自身の感情を入れずに公正に判決を考えるのはとても難しい」という文脈で「公平無私」は使用されています。日本では裁判員制度がありますが、一般人が「公平無私」に判決を考えるのは難しそうですよね。
例文3では、「私利私欲にとらわれない公正な判断ができる政治家が求められる」という文脈で「公平無私」が使用されています。政治家が私欲に走って苦労をするのは一般国民です。「公平無私」な政治家が増えることを願うばかりですね。
「公平無私」の類義語は?
続いて、「公平無私」の類義語を確認していきましょう。「公平無私」の類義語は「無私無偏」「厳正中立」「是々非々」です。意味やニュアンスを確認し、「公平無私」と比較してみてください。
「無私無偏」:自分の利益のみを図ることなく、公平・中立
「無私無偏(むしむへん)」は「自分の利益のみを図ることなく、公平・中立であること」という意味の四字熟語です。「無私」は「私心がないこと」を、「無偏」は「偏らずに中正であること」を表します。意味やニュアンスは「公平無私」と同じです。
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