「会者定離」
「会者定離(えしゃじょうり)」もまた、「生者必滅」の類義語のひとつだといえます。こちらの四字熟語が表すのは、現世で出会った人とはいつかは必ず離れる定めにあるという意味です。元々は仏教語である点も、「生者必滅」と共通しています。
また、「生者必滅会者定離」とセットで用いられることも多いので、覚えておくといいでしょう。では、これらの類義語を用いた例文をチェックしてみましょう。
いくらレアアイテムを揃え装備を強化したところで、盛者必衰の原則は崩れるはずもなかろう。
会者定離とはいうものの、飲み会で訪れた人気の居酒屋が閉店との情報を耳にすると物悲しいものだ。
#3 「生者必滅」の対義語は?
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さて、「生者必滅」の対義語はどのようにとらえればいいのでしょうか。「生者必滅」がいつかは必ず死んでしまうことを意味するのなら、その対義語は命が永遠に続くことを表すはずです。
ここでは、そのような意味合いをもった四字熟語を二つほどご紹介します。
「不老不死」
「不老不死」は、「生者必滅」の対義語の中でももっとも易しく分かりやすいものではないでしょうか。この四字熟語の表す意味はいうまでもなく老いることなく永遠に生きることです。
この四字熟語の出典は、「列子(れっし)」という書物の中にある「湯問(とうもん)」の一節だとされます。その書物の中にある「之を食らえば死なず老いず」という一文にその由来があるというのが定説です。
「長生久視」
「長生久視(ちょうせいきゅうし)」もまた、「生者必滅」の対義語だといえるものです。この四字熟語には、「長くずっと生きること」という意味合いがあります。
前半の「長生」はともかくとして、後半の「久視」とはどのような意味を表しているのでしょうか。「久視」には、永久に目で見るという意味があります。
これらを合わせると、長生きをして永久に目で見続けるという意味合いが浮かび上がってくるというわけです。
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