「生者必滅」の使い方・例文
「生者必滅」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
ビデオゲームに現れるどんなモンスターだって頑張っていればいつかは倒れる、生者必滅ってやつだよ。
生者必滅を証明するクエストをクリアするのに必要な武器の材料は、私に言ってくれれば調達しますよ。
あんなにわが世の春を謳歌していたギルドも、生者必滅の絶対法則には抗うことができなかったようだ。
「生者必滅」は、原則として生きとし生ける者に対して用いられるものです。しかしながら、上記の例文の中に出てくるモンスターなど、架空の生き物に対して応用することもできます。
また、最後の例文のギルドのように生き物ですらないものを人にたとえた上で、いつかは滅びるとすることも可能です。いずれにしても、この世に永遠に続くものなど何もないという基本の意味を押さえておくことが重要でしょう。
#2 「生者必滅」の類義語は?違いは?
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ところで、「生者必滅」の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、その中でも代表的なものを二つほどご紹介します。
「盛者必衰」
「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」は、「生者必滅」の類義語の中でももっとも代表的なものではないでしょうか。というのも、かの有名な平家物語の冒頭文に「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり、沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」という一節があるからです。
この四字熟語のは、勢いが盛んな者もいつかは必ず衰えるという意味を表します。「生者必滅」と同様に無常観を表しているわけですね。
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