
端的に言えば「驚天動地」の意味は「とても驚かせること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「驚天動地」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「驚天動地」の意味は?
まずは、国語辞典での定義から。「驚天動地」には、次のような意味があります。
世間を非常に驚かせること。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「驚天動地」
「驚天動地」は、「天を驚かし地を動かす」と読むこともできます。前半部の「天を驚かす」にしても後半部の「地を動かす」にしても、世界をあっと言わせて揺さぶるような様子を表すことに変わりありません。
ちなみに「天地」には、宇宙や世界といった意味合いも存在します。
「驚天動地」の由来・出典は?
次に「驚天動地」の由来や出典を確認しておきましょう。この熟語の出典は、唐代の詩人である白居易(はっきょい)が詠んだ「李白墓(りはくぼ)」という詩です。
この詩の中で、白居易はかつて一世を風靡した大詩人・李白の墓がすっかり荒れ果ててしまっていることを嘆きます。この詩の中で白居易が用いたのは、「曾(かつ)て驚天動地の文有り」という表現です。
かつて世間を驚かすような名詩・名文を残した李白のことを「驚天動地」とい言葉で称賛したものだったというわけですね。
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