国語言葉の意味

【慣用句】「一石を投じる」の意味や使い方は?例文や類語を元広告会社勤務ライターが解説!

「波紋を呼ぶ」

「一石を投じる」と水面に波紋が広がっていきますが、この波紋を引き起こすことそのものを指すのが「波紋を呼ぶ」という慣用句。これも「一石を投じる」の類語表現として挙げられる語句です。

ただし「一石を投じる」は自分が“意識的に行動した結果影響を及ぼすこと”を指しますが、「波紋を呼ぶ」では“意識せずした行動が予想外に影響を与えた”場合にも使用されます。特に周囲を意図せず動揺させた場合に用いることが多い語句です。

「一石を投じる」の対義語は?

「一石を投じる」の反対の意味とはどんなものでしょうか。今回は問題を提起して周囲の議論を呼び起こす「一石を投じる」に対し、問題を提起せず無視するような言葉を対義語としました。そのような意味を持つ言葉として、「棚上げ」と「店晒し」の2つの語句を紹介します。

「棚上げ」

「棚上げ(たなあげ)」とは、問題を保留にして解決や処理を後回しにすること。トラブルや解消すべき問題があるにもかかわらず、そのままにしてしまうことを意味します。問題提起をする「一石を投じる」とは反対の姿勢になりますね。

なおよく似た言葉に「棚に上げる」という言葉もありますが、これは“不都合なことに触れずにいる”という意味です。“一時保留にする”意味の「棚上げ」とは少し違いますので注意してください。

「店晒し」

「店晒し」は「たなざらし」と読み、問題を未解決や未処理のまま放置すること。売れ残りの商品が店頭の棚に放置されたままになっている様子をたとえた表現です。

これも問題を無責任に見て見ぬふりをするという点で、「一石を投じる」とは正反対の様子を表します。

なお「棚晒し」や「店曝し」と表記することもありますが、すべて同じ語句です。

「一石を投じる」の英訳は?

image by iStockphoto

最後に、「一石を投じる」の英語表現を確認しましょう。

「to create a stir」

「to create a stir」波紋を投げかけること。「一石を投じる」の英語訳としてよく挙げられます。

「stir」はかき混ぜることや動かすことを表した動詞で、「a stir」で世間の騒ぎや評判という意味です。そのため「to create a stir」は直訳で世間の騒ぎを引き起こすことを指し、世間を騒がせるような「一石を投じる」という表現になります。

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