端的に言えば「朝飯前」の意味は「とても簡単なこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「朝飯前」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「朝飯前」の意味は?
まずは、国語辞典での定義から。「朝飯前」には、次のような意味があります。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「朝飯前」
上記で引用した意味のうち、1はきわめて当たり前の意味ですね。では、どうして2のような意味で用いられるようになったのでしょうか。
それは、起床してから朝ごはんを食べる前のわずかな時間でもこなせる程度の作業というところに由来するようです。また、朝ごはんを食べる前なので空腹で力が出ない状態でもできることが語源だとする説もあります。
特に一日二食が当たり前だった江戸時代では、朝食前の時間はなおさらお腹がペコペコだったのではないでしょうか。いずれにしても、「朝飯前」がきわめて簡単にできることを表すという事実には変わりありません。
「朝飯前」の使い方・例文
「朝飯前」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
\次のページで「「朝飯前」の類義語は?違いは?」を解説!/