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【四字熟語】「危急存亡」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「危急存亡」について解説する。

端的に言えば危急存亡の意味は「生きるか死ぬかのギリギリのライン」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

難関高校受験専門の学習塾講師を10年経験したwhite-sugarを呼んだ。一緒に「危急存亡」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/white_sugar

文系中心に5教科オールラウンダーとして難関校専門学習塾講師を10年務めた後、引退。開成高校、筑波大学付属駒場高校を筆頭に早慶附属・系属高校など首都圏最難関クラスの高校合格者を多数輩出。

「危急存亡」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「危急存亡」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「危急存亡」の意味は?

「危急存亡」には、次のような意味があります。読み方は「ききゅうそんぼう」です。

危険が切迫して存続するか滅びるか、生き残れるか死ぬかの瀬戸際のこと。▽「危急」は危険が迫ること。「存亡」は存続するか滅びるか、また、生きるか死ぬかの意。一般に「危急存亡の秋とき」と用いることが多い。秋は万物が実る季節であることから、大切な時の意。この熟語は個人よりも組織や集団の重大な局面についていうことが多い。

出典:新明解四字熟語辞典(三省堂)「危急存亡」

危険が差し迫っていて、生き残れるか滅びるかの瀬戸際のこと。

出典:四字熟語辞典(学研)「危急存亡」

「危急存亡のとき」という表現でよく聞く四字熟語です。この「とき」は「時」と表記しても誤りではありませんが、より正しい漢字としては「秋」を使います。収穫を迎える「秋」は、とても大事な時期ですからね。

この言葉が生まれた当時は、当然ビニールハウスなどはありませんでしたし、現代よりも農耕技術は未熟。秋に上手く備蓄できなければ、冬を越すことができません。人が、というよりは村や国全体が生き残れるかどうか、「秋」の状況に掛かっていたと言っても過言ではありませんでした。

\次のページで「「危急存亡」の語源は?」を解説!/

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