1.とにかく相手が嫌い
2.肉体的・精神的に余裕がない
3.相手に嫉妬している
1のパターンは相手のことが嫌いで仕方がなく、それを『無視』という形で発露せずにいられないということですね。こういうタイプは、『ここが気に食わない』と相手に直接伝えるのが怖いのでしょうが、無視された相手は何が悪いのかもわからないため、人間関係が発展することがありません。
2は言わずもがなでしょう。体調や心理に余裕がないと、普段なら押し殺せる嫌いという感情が出てきてしまうもの。3は相手が自分よりも上だと認めたくないために、無視して相手をしないことによって自我を保とうとするものです。こじれた精神ですが、こういう人は意外に多くいらっしゃいます。
過ぎた「歯牙にもかけない」はパーソナリティ障害の可能性も!
幼少期に庇護者から自分の負の感情を認められずに育つと、幼児期特有の万能感を克服できずに大人になってしまいます。そういう人は、『自分が一番ではない現実』を受け入れることができません。すると相手を叩きのめすため、あるいは『自分から』遠ざけて勝利したという曲がった事実をつくるために、無視をします。このようなタイプは『自己愛性パーソナリティ障害』かもしれません。
パーソナリティ障害との付き合い方
自分であれ他人であれ、パーソナリティ障害との付き合いは、大きなエネルギーを浪費します。周りにいれば和をかき乱す存在になりますが、極力接しないように過ごすことで、ある程度自分にかかる被害を減らせるでしょう。そう簡単に解決できる課題ではありませんので、軽い気持ちで正そうとは思わないのが吉です。
一方、『自分がパーソナリティ障害かも…』と感じられて解決したい場合は、焦らずじっくりと自分の幼少期からの人生と向き合う必要があるでしょう。とても痛みをともなう作業になると思われますが、自分と向き合う覚悟ができたのならば解決の糸口もいつかみえてくるのではないでしょうか。
「歯牙にもかけない」理由を見極めよう!
この記事では「歯牙にもかけない」について、言葉の意味を類義語や対義語とともに解説しました。また、「歯牙にもかけない」心理についても触れています。
「歯牙にもかけない」で相手を存在しないもののように扱う人がいたとき、それが本当に無価値だと判断しているのか、それとも優位に立とうとしているだけなのか、しっかりと見極めたいものですね。前者であれば積極的な悪影響を振りまくことはありませんが、後者であればこの記事で述べたように、対応方法の選択に注意が必要となるでしょう。
この記事が「歯牙にもかけない」の言葉としての意味だけではなく、その心理の理解に役立ちましたら幸いです。