宇宙には星の数ほど天体がある。輝く太陽、神秘的に輝く月。そして生命が確認される唯一の星・地球も天体です。これらの天体は恒星だったり惑星だったり衛星だったりと種類は様々である。

ところで恒星、惑星、衛星の違いをきちんとできているか?太陽が恒星で地球が惑星、そして月が衛星なのはそれぞれある条件を満たしているからです。太陽系には条件を満たせず、惑星から外れてしまった星もある。

今回は恒星、惑星、衛星の違いをプラネタリウムが人気の科学館で働くたかはしふみかが解説していきます。

ライター/たかはし ふみか

不思議な現象が好きで化学の虜となったリケジョ。高校は化学部、大学は工学部化学系の学科で化学漬けの日々を送る。

宇宙にはどんな星があるの?天体の種類

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空を見上げれば燦々と輝く太陽、日によって形が変化する、夜明けや宵の口にのみ見ることのできる金星、夜空に輝く宝石のような土星など様々な天体(宇宙空間に存在する岩石やガス、塵が凝縮された状態のもの)を見ることができます。天体には

・恒星
・惑星
・準惑星
・小惑星
・衛星
・彗星

などの種類があります。今回は恒星、惑星、衛星に絞って解説していきますね。

自ら輝く恒星

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恒星とは自ら光を放つ、水素やヘリウムなどのガスでできた天体のことです。太陽以外の恒星は星座に属しています。例えば冬の大三角をつくる3つの恒星はそれぞれおおいぬ座α星のシリウス、こいぬ座のα星プロキオン、そしてオリオン座のα星ベテルギウスです。

恒星の中心部では原子核融合が行われています。核融合とは「軽い原子同士が衝突し重たい原子になること」です。この時に大きなエネルギーが生み出されます。太陽では4つの水素原子が核融合し1個のヘリウムを生み出しているのです。この核融合によって恒星は燃え、輝いています。そして中心部を離れるにつれて密度が小さく温度が下がっていくようになっているのです。

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太陽の特徴

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地球から最も近い恒星、太陽。その大きさは地球の約110倍の半径で重さはなんと33万倍もあります。ちなみに太陽系で最も大きい惑星である木星と比べても半径は10倍、重さは1000倍もあるのです。地球から月と太陽は同じくらいの大きさに見えますが、それは太陽の方がずっと遠くにあるだけで全然大きさは違うのですね。

太陽の表面の温度は約6000℃、そして内部の温度はなんと1500万℃以上になっているといわれています。直接見るのは危険な太陽ですが、皆既日食の時や特別な眼鏡を使えば太陽を安全に観察することができるのです。

太陽を観察するとプロミネンス(紅色の炎)、コロナ(100万℃以上の高温のプラズマでできた層)、そして黒点(貸与の表面で黒く斑点のように見える部分)を観察することができます。温度が低く黒く見える黒点ですが、それでも4000℃以上あるのです。

個性的な星々、惑星

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惑星とは恒星の周りを公転している星のうち、

・十分な質量があり、自身の重みで丸くなっている
・公転する軌道上に衛星以外の天体がない

という条件を満たした天体のことです。恒星の周りを公転していて丸くなるのに十分な重みがあってもその軌道上に他の天体がある場合は準惑星に、公転していても重みが足りず形がいびつなものは小惑星となります。

太陽系の惑星

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太陽系には地球を含めて8つの惑星があります。太陽から近い順に水星金星地球火星木星土星天王星海王星と並んでいるのです。大きさ、質量、密度、構成する物質は惑星によって異なっています。これらの惑星はその特徴からいくつかの種類に分類することが可能です。

太陽系の惑星を分類

太陽系の惑星はその位置から内惑星・外惑星という分類、構成する物質から地球型惑星・木星型惑星(天王星型惑星)という分類の仕方があります。

内惑星と外惑星は地球から見た位置による分類です。地球から見て内側(太陽側)にある水星と金星は内惑星、そして反対側にある火星、木星、土星、天王星、海王星は外惑星となります。

また、惑星は構成する物質でも分類されているのです。岩石でできた地球型惑星とガスでできた木星型惑星に分けられています。

惑星から外れてしまった星、冥王星

冥王星はもともと太陽系の9番目の惑星でした。しかし、その軌道上に冥王星と同じくらいの大きさの天体が見つかり、その天体を惑星とするかどうかという議論が行われました。そして2006年、新たに準惑星という分類が作られ冥王星はそちらに分類されたのです。

惑星・準惑星・小惑星の周りを公転する衛星

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衛星とは恒星の周りを公転する惑星、準惑星、小惑星の周りを公転する天体のことです。衛星といえば地球の周りをまわる月が有名ですね。夜、月は輝いて見えます。しかし月自身が光を放っているわけではなく、太陽の光を反射し輝いているのです。

太陽系には160個ほどの衛星があり、水星と金星以外の惑星が衛星を持っています。月は地球にとって唯一の衛星で、できてから約46億年ほどです。

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昔はみんな惑星だった?曜日に太陽と月が入るわけ

昔はみんな惑星だった?曜日に太陽と月が入るわけ

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ここで「なぜ曜日に惑星に交じって太陽と月があるのか」をご紹介していきます。

昔、人々は世界の中心が地球だと考えていました。いわゆる天動説ですね。この頃は太陽も月も地球の周りをまわる惑星の仲間とされていたのです。そして遠い方から土星木星火星太陽金星水星というように考えられていました。

そしてこの7つの惑星が1時間割り当てられていたのです。ところで1日は24時間、7では割り切れませんね。そのため、毎日少しずつ余った惑星(天体)がずれていき7日で一周します。そして7日間毎日違う惑星が1日の始まり(0時)に当てはめられ、それが曜日となったのです。

上の表を例に考えると、1日目は最初に土星が来るので土曜日で翌日には太陽が来るので日曜日となります。そして最後の7日目は最初に金星が来るので金曜日となるのです。

太陽系の外にある天体

広大な宇宙では太陽系以外にもたくさんの天体が存在しています。太陽系外にある惑星は太陽系外惑星と呼ばれ、1995年に最初の惑星が発見されて以来4千個もの惑星が見つかっているのです。中には日本が名付けた恒星と惑星の組み合わせもあります。それが恒星「カムイ」と惑星「ちゅら」。北海道と沖縄の言葉が名付けられています。

「恒星」「惑星」「衛星」の違いを確認!宇宙にはたくさんの天体が

恒星とは自ら輝く星で、その周りを惑星が公転し、さらにその惑星の周りを衛星が公転しています。今では恒星、衛星とされている太陽や月。しかし昔は太陽と月も惑星とされていて、曜日にも太陽、月が入っています。

天体があるのは太陽系だけではありません。太陽系外にも天体は存在し、次々と発見されています。これからどんな天体が見つかるか楽しみですね。

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地学宇宙理科

簡単にわかる!恒星・惑星・衛星の違いとは?定義や特徴も科学館職員がわかりやすく解説

宇宙には星の数ほど天体がある。輝く太陽、神秘的に輝く月。そして生命が確認される唯一の星・地球も天体です。これらの天体は恒星だったり惑星だったり衛星だったりと種類は様々である。

ところで恒星、惑星、衛星の違いをきちんとできているか?太陽が恒星で地球が惑星、そして月が衛星なのはそれぞれある条件を満たしているからです。太陽系には条件を満たせず、惑星から外れてしまった星もある。

今回は恒星、惑星、衛星の違いをプラネタリウムが人気の科学館で働くたかはしふみかが解説していきます。

ライター/たかはし ふみか

不思議な現象が好きで化学の虜となったリケジョ。高校は化学部、大学は工学部化学系の学科で化学漬けの日々を送る。

宇宙にはどんな星があるの?天体の種類

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空を見上げれば燦々と輝く太陽、日によって形が変化する、夜明けや宵の口にのみ見ることのできる金星、夜空に輝く宝石のような土星など様々な天体(宇宙空間に存在する岩石やガス、塵が凝縮された状態のもの)を見ることができます。天体には

・恒星
・惑星
・準惑星
・小惑星
・衛星
・彗星

などの種類があります。今回は恒星、惑星、衛星に絞って解説していきますね。

自ら輝く恒星

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恒星とは自ら光を放つ、水素やヘリウムなどのガスでできた天体のことです。太陽以外の恒星は星座に属しています。例えば冬の大三角をつくる3つの恒星はそれぞれおおいぬ座α星のシリウス、こいぬ座のα星プロキオン、そしてオリオン座のα星ベテルギウスです。

恒星の中心部では原子核融合が行われています。核融合とは「軽い原子同士が衝突し重たい原子になること」です。この時に大きなエネルギーが生み出されます。太陽では4つの水素原子が核融合し1個のヘリウムを生み出しているのです。この核融合によって恒星は燃え、輝いています。そして中心部を離れるにつれて密度が小さく温度が下がっていくようになっているのです。

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