地学

日本にはどんな自然災害がある?過去の災害とあわせて科学館職員がわかりやすく解説

火山から噴出、噴火

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噴火とは火山からマグマや火山灰が勢いよく噴出する現象のことです。1万年以内に噴火し、現在も活発な奮起活動がある火山のことを活火山と言います。日本には100以上の活火山が存在しているのです。

噴火の危険性を考える目安である噴火警戒レベルは5段階あります。周辺への立ち入り禁止から危険な地域の住民避難までの避難行動が決められているのです。

日本で火山と言えば鹿児島の桜島、北海道の有珠山などが有名ですね。2014年に長野県と岐阜県の間にある御嶽山(おんたけさん) が噴火したときは登山者がいたため、58人もの死者が出て戦後最悪の火山災害となりました。

雨にまつわる災害

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局地的に短時間に100~数百mm降る強い雨のことを集中豪雨といいます。集中豪雨は大量の水蒸気を含んだ温かい空気が上昇してできた雲から降る雨です。ちなみに一過性のすぐにやむ雨はにわか雨と言われていますね。日本の集中豪雨といえば梅雨の時期やその後の暑い時期に発生します。

夏に日本に上陸する厄介なのが台風です。熱帯の海上で発生した水蒸気は、半時計回りの渦を作りながら上昇して積乱雲を作ります。この積乱雲がまとまって大きくなったものが熱帯低気圧、台風と進化していくのです。

台風による被害は上陸している間だけではありません。台風による河川の増加、堤防の決壊などによって家や車が流されてしまうこともあります。また水を吸った山や崖が崩れたり土石流が起こることもあるのです。台風の時はしっかりとニュースに耳を傾けて早めに避難するようにしましょう。

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2019年は台風の発生が例年よりも多く、次から次へと日本に上陸した。関東では浸水被害も発生したな。

雪による被害

冬に降る美しい雪。雪による自然災害も起こっています。

2013年には北海道で大雪が降り、児童館からの帰りに親子の乗った車が動かなくなり、歩いて帰ろうとするも遭難して子どもは助かったものの父親が無くなるという悲しい事故が起こりました。児童館から家までわずか6㎞程度、毎日通う場所からの帰りに遭難するとは思ってもみなかったでしょう

スキーやスノーボードが好きな人には楽しみの雪ですが、雪崩の原因でもあります。雪崩とは斜面にある雪、氷が流れ落ちる現象で生き埋めになってしまうなどの事故が起こってしまうのです。雪崩はとても速いため、気づいてから逃げ切ることはできません。雪崩が起きやすいポイントには近づかないようにしましょう。

自然災害に負けないために~防災の心得

私たちから命や財産を奪う自然災害。自然の前で人類の力は小さいですが、個人の努力でその被害を減らすこができるのです。

地震による被害を抑えるには家具が倒れないよう固定する、水や電気、ガスなどのライフラインが使えなくなってしまった時に備えて飲み水、電池、卓上コンロとボンベを準備しておくなどの対策をしておく必要があります。また、日中学校や職場で被害にあった時のことを想定して避難場所や連絡方法を家族で確認しておくことも大切です。特に障害や持病がある人は体への負担を少しでも軽減できるよう、過ごしやすい避難場所を事前に確認しておきましょう。

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自然災害が起きた時は素早く安全な場所へ避難する必要がある。

避難に必要なものはきちんとまとめて持って逃げやすいところにおいておけ。そして家や学校、職場から避難しやすい避難場所を確認しておくように。

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たかはし ふみか