
「破顔一笑」
「破顔一笑(はがんいっしょう)」の意味は、顔をほころばせてにっこりと笑うこと。「破顔」は、和らいだ表情で笑うこと。「一笑」は、にっこりと笑うことです。「抱腹絶倒」に比べて、「破顔一笑」はおしとやかに笑う姿が想像できるのではないでしょうか。
「破顔一笑」になる場面は非常に多いです。たとえば、プレゼントをもらった時や、試験に合格した時など、自然と笑顔になる時に使うとよいでしょう。大笑いしているわけではないので、「面白い」というよりは「嬉しい」と感じた時に使う四字熟語といえます。
「抱腹絶倒」の対義語は?
では、次に「抱腹絶倒」の対義語をみていきましょう。
「無味乾燥」
「抱腹絶倒」は転げるほど笑っていましたが、「無味乾燥」の意味は正反対。面白みを感じない時に使う四字熟語になります。「無味」は、味がしないこと。「乾燥」は、普段でもよく使われていますが、不要な液体が蒸発していくことですよね。味がしないうえに乾燥しているわけですから、よほど面白くなかったのだと伝わります。「無味乾燥な映画だ」と言えば、相手には「つまらなかったのだろう」と伝えることができるでしょう。
「興醒める」
「興醒(きょうざ)める」は「台無しになった」という感覚で使うと良いかもしれません。意味は、ある事がきっかけで、それまでの楽しい気分や興味が薄れること。「興が醒める」とも表現しますよね。「興(きょう)」は、面白いことを意味します。楽しい気持ちだったのに、急に気持ちが醒めてしまった時に使うとよいでしょう。
たとえば、飲み会で話が盛り上がっていたとします。ところが、同僚から昔の話を蒸し返されて、仕事の仕方を非難されてしまいました。これでは、せっかくの楽しい飲み会も台無し。「興醒める」状況となってしまいます。ほかにも、期待して観に行った舞台の役者が演技下手だったとしましょう。これもまた、楽しい気分が薄れたので「興醒める」といえますね。
「hold one’s sides with laughter」
「hold」は「支える」という意味。「sides」は、この場合では「脇腹」のこと。「laughter」は「笑い」や「笑い声」という意味になります。繋げることで「腹を抱えて笑う」という意味になるので「抱腹絶倒」として使うことができるでしょう。