理科生物

ビールの「喉越し」ってつまり何?元塾講師がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は「喉越し(のどごし)」について詳しく勉強していこう。

ビールや麺類でよく使われる表現だが、その意味について考えたことはあるか?その感覚について科学的に考えてみよう。

食品化学について学んだ理系ライターAyumiと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/Ayumi

理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。

1.どんなときに使う表現?

image by iStockphoto

喉越しというのは、食べ物や飲み物が「喉を越す(通っていく)」ときの感じを表す言葉ですよね。どんなとき・ものに使われるかわかりますか?

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ビールのCMでは喉越しを謳ったものを目にするんじゃないか?うどんやそうめんといった麺類にも使われるよな。

大手ビールメーカー・キリンの「のどごし生」は有名ですよね。ビール好きな人にとっては「喉越しがいい」イコール「美味しい」に直結するほど重要な感覚でしょう。もしあなたがお酒が苦手だったりまだ飲めない年齢なら、炭酸ジュースを想像してみてください。暑い日に冷たいジュースを飲んで、喉に刺激を感じつつ「あー、うまい!」となる感覚がビール好きな人にとってのそれと似ているかもしれませんね。

また、うどんやそうめんのようにつるっとした食感の食べ物にも多く使われる表現です。コシがある、もちもちした触感などと同様、美味しさのポイントとなっているようですね。

しかしよく考えてみると、刺激のある炭酸と滑らかな麺では喉を通ったときの感覚は全く違うものです。では、喉越しとは一体何なのでしょうか。

2.モノによって異なる喉越しの良さ

「喉越しが良い」は一般的によく使われる一方、「喉越しが悪い」という表現はあまり耳にしないと思いませんか?これはそもそも「喉越しが良い」といえるモノそのものが少ないためだと考えられます。先述したように飲料や麺類にしか使われないといっても過言ではありません。それはなぜでしょう。また、喉は味覚を感じられる部位ではありません。では、なぜ喉越しが美味しさを評価するときのポイント(商品の魅力)になっているのでしょう。

あえて「喉越しが悪い(良くない・意識したことがない)もの」を例に考えてみましょう。

2-1.温度

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熱いスープで喉越しの良し悪しを考えたことがある人は稀でしょう。熱いまま飲めば当然口や喉を火傷してしまいますからね。しかし冷たいスープなら喉越しが良いかと聞かれれば返答に困るでしょう。ポタージュのようなスープは「滑らか」「舌触りが良い」と表現されることがありますが、喉越しとは異なる感覚です。

これらのことから想像するに、喉越しの良さには「温度」が1つのポイントになりそうですね。熱すぎては飲めないし、ぬるいビールも美味しくはないでしょう。また、スープは通常ごくごくと飲むものではありませんよね。そのために喉を通過する感覚を意識することがないというのもヒントになりそうです。

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