国語言葉の意味

【慣用句】「肩を持つ」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「肩を持つ」について解説する。

端的に言えば肩を持つの意味は「味方をする・ひいきする」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

営業マネージャーとして勤務し、カナダでの留学を経てライターとして活動中のナガタナミキを呼んだ。一緒に「肩を持つ」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ナガタ ナミキ

外資企業の営業マネージャーとして勤務し、相手に伝わる会話表現やコーチングスキルについて学ぶ。カナダでの留学を経て、言葉の持つニュアンスや響きを大切にするライターとして現在活動中。

「肩を持つ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「肩を持つ(かたをもつ)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「肩を持つ」の意味は?

「肩を持つ」には、次のような意味があります。

対立しているものの一方の味方をする。ひいきをする。「弱いほうの―・つ」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「肩を持つ」

「肩を持つ」は何かを巡って対立している相手がいる際に、そのどちらか一方の味方をすることです。「ひいきをする」と言い換えることもできます。

たとえばあなたの友人AとBが口論をしていたとしましょう。対立の原因は些細なことですが、彼らにとっては大切な問題です。そこで第三者のあなたがAの言い分に賛成を示しました。この場合、あなたは友人Aの「肩を持つ」ことになります。Bは不公平だ、ひいきをされたと不満を抱くかもしれません。

ところでなぜ「肩を持つ」ことが相手の味方をすることを意味するのでしょうか。慣用句には身体のパーツを用いたものが多く存在しますが、「肩を持つ」もその例外ではありません。次項で語源について確認していきましょう。

「肩を持つ」の語源は?

慣用句「肩を持つ」は身体の一部「肩」と動詞「持つ」に分解することができます。まずは「肩」がなぜ「味方をする」ことを意味するのか、その語源について確認しましょう。以下に由来となった中国・前漢時代の故事『史記呂后本紀(しきりょこうほんぎ)』をご紹介します。

この時代の初代皇帝であった劉邦(りゅうほう)の死後、その妻であった呂雉(りょち)が権力を乱用し始めます。実は生前、劉邦の女遊びが激しく、それが呂雉の怒りを買っていたのです。結果として呂雉は劉邦の一族を殺し、中国三大悪女の一人として名を知らしめることとなりました。

呂雉の死後、劉邦の側近たちが呂雉の一族に復讐することを決断します。側近たちは軍隊の意思を確認するために「呂氏につく者は右袒(うたん)せよ、劉氏につく者は左袒(さたん)せよ」と問いかけました。右袒・左袒とは左右それぞれの肩を着物から出すことをいいます。そして軍のほとんどが左袒をし、左の肩を見せました。(劉氏・劉邦側に味方)

故事に登場した「袒(たん)」とは着物を脱いで肩を出す・見せることをいいます。つまり、意思表示の方法として肩を出したのです。これらの理由から「肩を出す」ことは自分がどちらの立場につくのか、あるいは賛成するのかを示す動作であったことがわかります。両肩を出すことはないため、どちらかの立場を選ばなければなりません。

続いて「肩を持つ」の「持つ」の意味を確認しましょう。毎日頻繁に使う動詞ではありますが、改めて辞書を引くと様々なニュアンスを持っています。基本的には「物事を自分事として」手に取る・所持するという意味合いです。

「肩」意思表示をする際の動作に関係
「持つ」(自分の事・意見として)所有する

ここまで確認してきた要素から、「肩を持つ」とは自らの持つ意思・意見を所有する、転じて相手の考えや行いに賛成をする・味方をする・支持するという意味が定着しました。

「肩を持つ」の使い方・例文

「肩を持つ」の使い方を例文を使って確認していきましょう。この言葉はたとえば以下のように用いられます。

1.上司が気に入った部下の肩ばかり持つのは不公平だ。
2.特定の政党の肩を持つかのような報道は中立ではない。
3.彼が私の肩を持ってくれたのには理由があるはずだ。

肩を持たれた側は嬉しいかもしれませんが、持たれなかった側からは反感を買うかもしれませんね。第三者として意見を求められた場合には、個人に対する好き嫌いの感情で判断を鈍らせてしまわないよう、注意が必要となるでしょう。

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肩を出すことが意思表示であったとは興味深い。右か左か、白か黒か、なかなかはっきりと決めることが難しい問題も多い。個人的な感情に踊らされて特定の相手だけの肩を持つことがないよう注意したいものだ。

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