化学

皮膚から毒が入ってくる?「経皮毒」を元塾講師がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は「経皮毒」について詳しく勉強していこう。

誤って口にしたり動物に咬まれたりしなくても毒は体内に入り込む。その危険性を説いたのが経皮毒だ。

身近なもので起こりうる経皮毒の影響を、化学に詳しいライターAyumiと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

Ayumi05

ライター/Ayumi

理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。

1.毒が人体に入る経路

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これまで毒について数回に分けて解説をしてきました。どんな毒があって、なぜそれが毒となるか(身体のどこに作用するか)という部分については理解できたでしょうか。おさらいは下記記事を参照してみてくださいね。

さて、今回解説するのは皮膚から吸収する毒「経皮毒」についてです。まずは通常毒がどのように体内に入っていくのか、考えてみましょう。

1-1.食べたり飲んだり

まず代表的ともいえるのが経口、つまり食べたり飲んだりすることによる毒の侵入です。毒キノコを食べたり、毒薬を飲んだり、ということですね。毒ガスなどの吸引も、これに含めて考えてみましょう。毒性の強さを表す数値として、同量投与された個体のうち、半数が死に至る用量・濃度(ガス)として半数致死用量をLD50、半数致死濃度をLC50としましたね。このように、毒の侵入経路としては(意図的か否かは別として)口や鼻から摂取されることが多いと考えられるでしょう。

1-2.刺されたり咬まれたり

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動物由来の毒の場合、クラゲに刺されたりヘビに咬まれたりといったケースが多いでしょう。蚊やネズミ、ダニなどが細菌やウイルスを媒介するように、動物に刺されることは時として命の危険につながることがあります。茂みの中に入らない、虫よけをする、肌の露出を減らすなどの対策をすることで、毒から身を守ることができますね。

1-3.触ったり当たったり

そして今回のテーマである経皮によるものです。経皮というは皮膚を通して、皮膚の上から、を意味します。つまり経皮毒とは皮膚から体内に吸収される毒のことなのです。触れただけ、こすれたり当たっただけでも即座に吸収され、毒となるものがあるのを知っていましたか?例えばフグは毒を持つことで知られていますよね。その中でもキタマクラという種類は触るだけでも危険です。皮膚から分泌される毒素のせいで命を失うこともあるので釣り好きな人は注意が必要ですね。

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