「世道人心」の使い方・例文
「世道人心」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。使い方までチェックしておくと、必要な場面で安心して表現することができますよ。
1.世道人心が衰える時代は、その影響で多くの学校や会社などの企業活動でも法やルール優先となる。
2.狭いコミュニティを運営した経験が、社会全体に対する世道人心を育むヒントとなる。
例文の1.は、「世道人心」と「法やルール」を比較し、時代によってどちらが優先されるかについて述べています。2.のほうは、狭いコミュニティで人と人の関わって道徳に基づく行為を経験していれば、社会全体へと展開できるのではないかということです。
使い方としては、「世道人心は」「世道人心を」などとして使い名詞のカタマリと考えます。「世道人心である」など動詞化した表現をすることはありません。
「公序良俗」
「世道人心」の類義語には、「公序良俗(こうじょりょくぞく)」があります。意味は、「公の秩序と善良な風俗のことで、社会的に妥当と認められる道徳観のこと」です。「公序」は人が守るべき社会の秩序のこと、「良俗」とはよい風俗習慣のことを表しています。
「世道人心」の意味のうち「人の心」の部分までの意味はありませんが、守られるべき道徳のことを表すということでは同じ意味になっていますよ。
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