端的に言えば、気が利くの意味は「細かいところまで注意が及ぶ」ことです。学校や職場で、周りの人から「気が利く人だ」と思われるようになりたいなら、まず意味と使い方から習得しておこう。
日本放送作家協会会員でWebライターのユーリを呼んです。一緒に「気が利く」の意味をチェックし、使い方や類義語などを見ていきます。
ライター/ユーリ
日本放送作家協会会員。シナリオ、エッセイをたしなむWebライター。時代によって変化する言葉の面白さ、奥深さをやさしく解説する。
「気が利く」の意味
まずは辞書で「気が利く」の意味をチェックしましょう。
1 細かいところにまで注意が及ぶ。
2 しゃれている。粋である。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「気が利く」
「気が利く」には意味がふたつあります。1は「細かいところまで注意が及ぶ」という意味です。「若いのによく気が利くね」などといいます。2は「しゃれている」「粋である」という意味です。ドラマでおしゃれなセリフがあったときに「気の利いたセリフ」といいますね。
「気が利く」の例文と使い方
次に「気が利く」の例文で使い方を見ていきましょう。
1.珍しく部長が差し入れをくれた。しかしホールケーキを30人でどうやって分けろというのか。個包装の菓子にするとか、もう少し気が利いた差し入れができないものか。
2.伝言メモの書き方やデスクへの置き方を見れば、その新入社員が、気が利く人間なのか否かはすぐわかる。
3.彼女は築70年の民家に住んでいる。彼女の手にかかると、中古の家具はすてきなアンティークに見えるし、コップに活けた野の花すらも気が利いて見える。
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