今回は「惑星」について勉強します。惑星は遊星ともいい、天体の一種です。ちなみに惑星は中国語では行星、英語ではplanet(プラネット)という。

皆は地球と太陽、月との違いを正確に説明することはできるか?地球が惑星であることはみんな知っているでしょう。しかし太陽や月は惑星ではない。惑星と呼ばれる天体にはいくつかの条件がある。

今回は惑星の定義、分類、そして太陽系にある惑星について天体と関係の深いギリシア神話が好きな元家庭教師たかはしふみかが解説していきます。

ライター/たかはし ふみか

小・中学生の頃、よくギリシア神話を読んでいた山羊座の工学部化学系院卒のリケジョ。大学時代は家庭教師や実験助手のバイトをしていた。

惑星は天体の分類のひとつ

image by PIXTA / 60048596

天体とは宇宙空間に存在している物体のことで恒星惑星衛星などがあります。

恒星は自ら光を発する天体のことです。そして恒星の周りを円又は楕円の軌道に沿って回り(公転)、自分では光らないのが惑星、そして惑星などの周りを公転するのが衛星になります。

地球を中心に考えると次のようになりますね。

恒星 太陽

惑星 地球

衛星 月

他にも準惑星小惑星彗星などいろいろな天体があります。ちなみに夜空を彩る星座を作っているのは光を放つ恒星です。

惑星の定義

image by PIXTA / 46870930

惑星とは次の条件を満たす天体のことです。

・恒星の周りを公転している

・十分な重さがあり、自分の重みで丸くなっている

・公転する軌道上に他の天体がない(衛星は除く)

先ほども説明したように太陽は自ら光を発するので恒星、惑星である地球の周りを公転するので月は衛星となり、惑星とは区別されています。

それではどのような天体が準惑星や小惑星となるのでしょうか?

準惑星とは先ほど解説した惑星の

・恒星の周りを公転している

・十分な重さがあり、自分の重みで丸くなっている

・公転する軌道上に他の天体がない(衛星は除く)

という条件のうち、3つ目の公転の軌道上に他の天体がないという条件を満たしていないものです。

加えて、衛星ではないことが準惑星の条件になります。

そして小惑星とは

・恒星の周り公転している

・惑星よりも軽く、形がいびつなものが多い

な天体のことです。小惑星といえば探査機はやぶさが表面物質を持ち帰ったとして、独特な形状をしたイトカワが注目されていますね。

なぜ形がいびつなものが多いかというと、十分な重さがある惑星は自分の重さで丸くなっていきます。しかし小惑星には十分な重力が無く、いびつな形となってしまうのです。

惑星と順惑星、小惑星を混乱しないよう注意しましょう。

image by Study-Z編集部

地球から見えるものも!太陽系の惑星を紹介

地球から見えるものも!太陽系の惑星を紹介

image by Study-Z編集部

太陽から近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つの惑星があります。曜日に使われていてなじみの多い惑星も多くありますね。

これら太陽系の惑星の特徴をご紹介していきます。

image by Study-Z編集部

水の星と言われるも実際は厳しい環境、水星

最も太陽に近い惑星。太陽系の中で最も大きさ、重さで小さな惑星です。地球から目視できますが、地球から見て太陽側にあるため、確認できるのはわずかな時間しかありません。

水星という名前でありながら太陽に近いため、実は平均気温は約180℃と高温です。日の当たる日中はなんと400℃ほどになります。その一方、最も温度が低くなる時は⁻160℃と温度差が激しい惑星です。また表面にはたくさんのクレーターがあります。

地球と似た惑星、金星

水星と同じく地球の内側にある金債は明けの明星、宵の明星と言われています。また、位置関係によっては月のように満ち欠けして見えるのも特徴。大きさや質量、軌道が地球と似ていて地球の姉妹惑星と呼ばれる星です。

金星の自転には4ヶ月ほどかかります。一方、公転は7ヶ月ほどです。

唯一生命が確認できる惑星、地球

46億年の歴史を持つ地球は水と酸素を蓄え、850万種類を超える生物が存在する惑星です。ちなみに人類の歴史は20万年程度しかありません。

衛星として月があります。地球の重さは月の約80倍もある一方、太陽と比べると約30万分の1しかありません。どれだけ太陽が大きいかがわかりますね。密度は太陽系の惑星で最大です。

なぜ赤い?火星

火星は地表に酸化鉄が含まれているため、赤く見えている惑星です。火星には以前、海や大気もあったと言われています。

火星は自転にかかる時間が地球とほぼ同じである一方、公転には2倍近い時間がかかっているのです。地球で2年がたつ間にやっと1年が過ぎるのですね。

太陽系最大の惑星、木星

地球の300倍以上の重さの木星ですが、ガスでできているので大きさの割りには軽い惑星です。太陽系で最も重い木星は自転速度も太陽系で最も早く、10時間程度で1周します。一方、公転には12年もの時間がかかってしまうのです。

写真を見ればわかるように木星には渦のような模様があり、これを大赤斑(だいせきはん)と言います。また木星といえばリングを思い浮かべる人も多いでしょう。木星のリングは木星の衛星と隕石がぶつかってできたダストが集まってできています。

太陽系の宝石、土星

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その美しさから宝石と表現される惑星です。木星と特徴が似ていて土星にもリングや独特な模様があります。木星に続く太陽系で2番目に大きな惑星で大きさが地球の9倍以上ありながら質量が軽く、密度が小さい惑星です。

土星のリングは氷でできています。太陽から遠く、とても寒い惑星です。天体望遠鏡を使って家からでも見つけることができます。

\次のページで「自転軸が傾いた惑星、天王星」を解説!/

自転軸が傾いた惑星、天王星

青っぽく見える天王星。自転軸が大きく傾いているので、横倒しに自転しています。そのため天王星にもリングがありますが、縦になっているのです。これはできたばかりの天王星が他の天体との衝突で横倒しになったためと言われています。

太陽から最も遠い惑星、海王星

海王星は天王星のように青く見える惑星で、太陽から最も遠く、表面温度は-218℃です。氷が存在するものの、極寒で時速2000㎞の風が吹くため生物はいないと考えられています。

太陽系の惑星を分類

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地球型・木星型・天王星型惑星

地球型惑星には水星・金星・地球・火星、木星型惑星には木星・土星、天王星型惑星には天王星と海王星が分類されています。ただし、天王星型惑星は木星型に分類されることもあるので注意してください。

地球型惑星は密度が大きい惑星木星型惑星には巨大ガス惑星天王星型惑星には巨大氷型惑星が分類されているのです。太陽から近い順に地球型惑星、木星型惑星、天王星型惑星と分類されるので分かりやすいですね。

内惑星・外惑星

内惑星・外惑星

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内惑星と外惑星、何が基準かというと地球です。地球よりも内側、太陽寄りにあるとない惑星外側にあると外惑星になります。

そのため内惑星は水星と金星外惑星は火星、木星、土星、天王星、海王星とるのです。

それぞれに特徴がある太陽系の惑星

太陽系には地球以外にも惑星やたくさんの天体が存在しています。地球より大きな惑星、リングを持つ惑星、ガスが主成分の惑星などその特徴は様々。太陽に近い惑星は日が当たる場所と当たらない場所で大きく温度が異なり、また遠い惑星は極寒の惑星となっているのです。

惑星やそのほかの天体は条件がそろえば家から観察することができます。望遠鏡がある人はぜひ、観察してみてくださいね。

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地学宇宙理科

3分で簡単天体の一種「惑星」!元家庭教師わかりやすく解説

今回は「惑星」について勉強します。惑星は遊星ともいい、天体の一種です。ちなみに惑星は中国語では行星、英語ではplanet(プラネット)という。

皆は地球と太陽、月との違いを正確に説明することはできるか?地球が惑星であることはみんな知っているでしょう。しかし太陽や月は惑星ではない。惑星と呼ばれる天体にはいくつかの条件がある。

今回は惑星の定義、分類、そして太陽系にある惑星について天体と関係の深いギリシア神話が好きな元家庭教師たかはしふみかが解説していきます。

ライター/たかはし ふみか

小・中学生の頃、よくギリシア神話を読んでいた山羊座の工学部化学系院卒のリケジョ。大学時代は家庭教師や実験助手のバイトをしていた。

惑星は天体の分類のひとつ

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天体とは宇宙空間に存在している物体のことで恒星惑星衛星などがあります。

恒星は自ら光を発する天体のことです。そして恒星の周りを円又は楕円の軌道に沿って回り(公転)、自分では光らないのが惑星、そして惑星などの周りを公転するのが衛星になります。

地球を中心に考えると次のようになりますね。

恒星 太陽

惑星 地球

衛星 月

他にも準惑星小惑星彗星などいろいろな天体があります。ちなみに夜空を彩る星座を作っているのは光を放つ恒星です。

惑星の定義

image by PIXTA / 46870930

惑星とは次の条件を満たす天体のことです。

・恒星の周りを公転している

・十分な重さがあり、自分の重みで丸くなっている

・公転する軌道上に他の天体がない(衛星は除く)

先ほども説明したように太陽は自ら光を発するので恒星、惑星である地球の周りを公転するので月は衛星となり、惑星とは区別されています。

それではどのような天体が準惑星や小惑星となるのでしょうか?

準惑星とは先ほど解説した惑星の

・恒星の周りを公転している

・十分な重さがあり、自分の重みで丸くなっている

・公転する軌道上に他の天体がない(衛星は除く)

という条件のうち、3つ目の公転の軌道上に他の天体がないという条件を満たしていないものです。

加えて、衛星ではないことが準惑星の条件になります。

そして小惑星とは

・恒星の周り公転している

・惑星よりも軽く、形がいびつなものが多い

な天体のことです。小惑星といえば探査機はやぶさが表面物質を持ち帰ったとして、独特な形状をしたイトカワが注目されていますね。

なぜ形がいびつなものが多いかというと、十分な重さがある惑星は自分の重さで丸くなっていきます。しかし小惑星には十分な重力が無く、いびつな形となってしまうのです。

惑星と順惑星、小惑星を混乱しないよう注意しましょう。

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地球から見えるものも!太陽系の惑星を紹介

地球から見えるものも!太陽系の惑星を紹介

image by Study-Z編集部

太陽から近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つの惑星があります。曜日に使われていてなじみの多い惑星も多くありますね。

これら太陽系の惑星の特徴をご紹介していきます。

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水の星と言われるも実際は厳しい環境、水星

最も太陽に近い惑星。太陽系の中で最も大きさ、重さで小さな惑星です。地球から目視できますが、地球から見て太陽側にあるため、確認できるのはわずかな時間しかありません。

水星という名前でありながら太陽に近いため、実は平均気温は約180℃と高温です。日の当たる日中はなんと400℃ほどになります。その一方、最も温度が低くなる時は⁻160℃と温度差が激しい惑星です。また表面にはたくさんのクレーターがあります。

地球と似た惑星、金星

水星と同じく地球の内側にある金債は明けの明星、宵の明星と言われています。また、位置関係によっては月のように満ち欠けして見えるのも特徴。大きさや質量、軌道が地球と似ていて地球の姉妹惑星と呼ばれる星です。

金星の自転には4ヶ月ほどかかります。一方、公転は7ヶ月ほどです。

唯一生命が確認できる惑星、地球

46億年の歴史を持つ地球は水と酸素を蓄え、850万種類を超える生物が存在する惑星です。ちなみに人類の歴史は20万年程度しかありません。

衛星として月があります。地球の重さは月の約80倍もある一方、太陽と比べると約30万分の1しかありません。どれだけ太陽が大きいかがわかりますね。密度は太陽系の惑星で最大です。

なぜ赤い?火星

火星は地表に酸化鉄が含まれているため、赤く見えている惑星です。火星には以前、海や大気もあったと言われています。

火星は自転にかかる時間が地球とほぼ同じである一方、公転には2倍近い時間がかかっているのです。地球で2年がたつ間にやっと1年が過ぎるのですね。

太陽系最大の惑星、木星

地球の300倍以上の重さの木星ですが、ガスでできているので大きさの割りには軽い惑星です。太陽系で最も重い木星は自転速度も太陽系で最も早く、10時間程度で1周します。一方、公転には12年もの時間がかかってしまうのです。

写真を見ればわかるように木星には渦のような模様があり、これを大赤斑(だいせきはん)と言います。また木星といえばリングを思い浮かべる人も多いでしょう。木星のリングは木星の衛星と隕石がぶつかってできたダストが集まってできています。

太陽系の宝石、土星

image by PIXTA / 36657337

その美しさから宝石と表現される惑星です。木星と特徴が似ていて土星にもリングや独特な模様があります。木星に続く太陽系で2番目に大きな惑星で大きさが地球の9倍以上ありながら質量が軽く、密度が小さい惑星です。

土星のリングは氷でできています。太陽から遠く、とても寒い惑星です。天体望遠鏡を使って家からでも見つけることができます。

\次のページで「自転軸が傾いた惑星、天王星」を解説!/

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