もう語感からして「真実一路」は、いい意味しかなさそうですね。真実への道ってイメージを受けるが、その道がいったいなんなのかって聞かれると、ちょっとあやふやにしか答えられん。
そこで今回は、移り気グセがあって一途とは程遠いライターである、ぷーやんを呼んです。まるで対岸にあるような「真実一路」の意味と使われ方について、逆に俯瞰できてるでしょうから、説明してもらおうか。
- 「真実一路」の意味とは?
- 「真実一路」を辞書でみてみよう!
- 「真実一路」の使い方を例文でみてみよう
- 「真実一路」に類義語はある?
- 一意専心:一つのことに注力する
- 一心不乱:こころを乱さずに集中する
- 全身全霊を傾ける:すべての力を注ぎ込む
- 「真実一路」の対義語2選!
- 意志薄弱:決断や我慢ができない様子
- 薄志弱行:ものごとを続けられない
- 「真実一路」は英語ではなんという?
- single minded:ひたすらに
- path of sincerity:真実一路
- 人生は自分の真実探し?
- 自分の真実は『いつもひとつ』じゃない?
- エリクソンの『発達段階』とは?
- 「自分の真実」は自分だけのもの!
- 「真実一路」は絶対不変ではありません
この記事の目次
ライター/ぷーやん
webライター歴7年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。なにかと熱しやすく冷めやすい性格だが、冷めるまでは徹底的にのめり込む。
「真実一路」を辞書でみてみよう!
「真実一路」を辞書で調べると、次のように書かれています。なお、読み方は「しんじついちろ」です。
偽りのない真心をもって一筋に進むこと。▽「真実」はまこと・ほんとうのこと。「一路」は一筋の道、一筋の道をまっすぐに、ひたすらの意。
出典:新明解四字熟語辞典(三省堂) 「真実一路」
「真実」は「嘘偽りのないこころ」を意味します。「一路」はまっすぐな道のイメージで、辞書にある通り「ひたすら」の比喩表現ですね。
「真実一路」の使い方を例文でみてみよう
辞書で言葉の意味を押さえたら、次は例文で使い方を把握していきましょう。
1.「真実一路」に勉強に励んだ彼は驚くほどテストで点数を取れるようになり、模試の全科目平均点が15%上がった。
2.なにかに「真実一路」に打ち込んでいる人は、内面が大きく変わっていることがある。直近では目に見えた成果がないからと油断していると、気づいたときには埋められないほど差が開いているものだ。
例文1は、筆者の同級生の実話です。そして例文2はその結果のお話。中学時代は同じくらいの成績だった『彼』は、高校でずいぶんと頑張ったようです。大学受験を控える頃には、『彼』は旧帝大を射程圏にしていました。
「真実一路」に類義語はある?
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ある言葉の意味について知るとき、その関連語を調べておくことは、より深い理解につながります。「真実一路」の類義語には、どんなものがあるでしょうか。
一意専心:一つのことに注力する
漢字を一つずつに分解して文を作ると、『心を専ら(もっぱら)一つの意(考え)に集中する』となります。「一筋にすすむ」ニュアンスをもつ「真実一路」の類義語として、適切といえるでしょう。
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一心不乱:こころを乱さずに集中する
よく聞く表現ではないでしょうか。目標に向かって、がむしゃらに突き進んでいく様子が想像できますね。
全身全霊を傾ける:すべての力を注ぎ込む
一点集中で全力投球するような、短距離走的なイメージの言葉です。どちらかというと長距離走的な「真実一路」とは、力の入れ方にすこしの違いを感じられます。
「真実一路」の対義語2選!
類義語の次は、対義語を2つご紹介します。
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