
「会者定離」の使い方・例文
「会者定離」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
みんなとはまもなくお別れしなくてはなりませんが、会者定離というのがこの世の定めですから、耐えるしかありませんね。
これからもずっとこの会社の営業の仕事を続けていきたかったのですが、会者定離という世の習により、本日付で定年退職いたします。
会者定離という表現は日本の無常観を表していますが、同時に、すべての人が新たな出会いを求めて前向きに生きることをおすすめしているのではないでしょうか。
われわれのこの命は永遠のものではないし、会った人とは必ず別れる時が来る、というのはある意味では誰でも知っている常識です。しかし、実際にその別れの瞬間が訪れると、心が乱れて冷静に思考することができなくなることがあります。「会者定離」をただ知識や教養として知っているのではなく、今こうして生きていることの深い意味として理解しておくべきかもしれませんね。
「逢うは別れの始めなり」
「逢うは別れの始めなり」は、会ったときにもう別れが始まっているということですから、会った人とは必ず別れるという「会者定離」と同じ意味ですね。ただ、出会った瞬間にもう別れが始まっているということですから、ニュアンスとしては、別れの時を想定するのが早いですね。
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