国語言葉の意味

【四字熟語】「一衣帯水」の意味や使い方は?例文や類語などを現役塾講師が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「一衣帯水」について解説する。

端的に言えば一衣帯水の意味は「二つのものの間はごく狭い隔たりがあるだけで、極めて近いこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に学習指導をしているライターヤマトススムを呼んだ。一緒に「一衣帯水」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

yamato810

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

「一衣帯水」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「一衣帯水」の意味や語源・使い方を見ていきます。つながりがあるような、ないような漢字が四文字並んでいますので、意味や語源も詳しくチェックしていきましょう。

「一衣帯水」の意味は?

「一衣帯水」には、次のような意味があります。まずは、基本的な正しい意味をつかんでおきましょう。

1.一筋の帯のように、細く長い川や海峡。転じて、両者の間に一筋の細い川ほどの狭い隔たりがあるだけで、きわめて近接しているたとえ。

出典:新明解四字熟語辞典(三省堂)

「一」は一筋の、「衣帯」は衣服の帯のように細いもののたとえ、「水」は川や海のことです。これらをあわせて「一筋の細い川や海峡」となっています。

隔てるものがありながら距離は近いという意味ですが、「隔たり」と「近い」のどちらを強調した表現かというと「近い」のほうです。そのため、「近い」という事実を伝えるための表現と考えるといいですね。

「一衣帯水」の語源は?

次に「一衣帯水」の語源を確認しておきましょう。「一衣帯水」の由来は、5,6世紀頃の南北朝時代の中国で書かれた歴史書「南史(なんし)」に遡ります。そこには、南朝の陳と北朝の随という隣国の話が書かれていますよ。

陳の君主の悪政により、陳の民衆が飢え苦しんでいました。それを知った随の皇帝である文帝は、川一本隔てた先で庶民が苦しんでいるのは見ていられないと陳を討伐したということです。ここでの川とは長江(揚子江)のことで、場所によっては川幅は何キロにもおよぶため近いとは言い難い場合もありそうですが、善意での戦いだったということですね。

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