「雲泥万里(うんでいばんり)」:非常にかけ離れている
「雲」は「天にある雲」で、「泥」は「地上にある泥」のことで、「雲泥」はふたつの間に大きな差があることのたとえです。「雲泥の差」という言葉がありますね。また「万里」は「非常に遠い距離」を意味します。
「雲泥万里」は「天にある雲と地上の泥が万里も離れている」ことから「非常にかけ離れている」「へだたりがはなはだしい」という意味になりました。出典は『後漢書(ごかんじょ)』「矯慎伝(きょうしんでん)」です。
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「equal workmanship but different style」:同工異曲
「workmanship」は「すぐれた技術」「職人の手並み」、「style」は「様式」「文体」「表現形式」などの意味があります。「equal workmanship but different style」は「技術は同等でも様式が異なる」ことなので「同工異曲」という意味ですね。
「much the same」:似たり寄ったり
「much the same」で「似たり寄ったり」「ほとんど同じ」という意味です。「The results are much the same.」は「結果は似たり寄ったりだ」ですね。「about the same」「nearly the same」も同じ意味ですよ。
「同工異曲」を使いこなそう!
この記事では、「同工異曲」の意味や語源を調べ、例文や類義語などを解説しました。
「同工異曲」の語源は、唐の時代の文人で政治家でもある韓愈(かんゆ)の『進学解(しんがくかい)』です。そして「同工異曲」は「音楽を奏でる技巧や詩を作る手法は同じでも、趣が異なること」、またそこから転じて「外見は違っても内容は似たり寄ったり」という意味になりました。
本来は否定的な意味合いの言葉ではないのですが、現在ではオリジナリティがないというニュアンスで使われることが多いので、使い方には注意しましょう。