この記事では「一知半解」について解説する。

端的に言えば一知半解の意味は「物事を半分しか理解しておらず中途半端なこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

営業マネージャーとして勤務し、カナダでの留学を経てライターとして活動中のナガタナミキを呼んです。一緒に「一知半解」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ナガタ ナミキ

外資企業の営業マネージャーとして勤務し、相手に伝わる会話表現やコーチングスキルについて学ぶ。カナダでの留学を経て、言葉の持つニュアンスや響きを大切にするライターとして現在活動中。

「一知半解」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「一知半解(いっちはんかい)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「一知半解」の意味は?

「一知半解」には、次のような意味があります。

少ししか分かっておらず、十分に理解していないこと。生半可な知識や理解しかないこと。生かじり。一つの事を知っているが半分しか理解していない意。

出典:新明解四字熟語辞典(三省堂)「一知半解」

物事の理解のしかたが中途半端なこと。なまかじりの知識。「一知半解の徒」

出典:大辞泉(小学館)「一知半解」

「一知半解」は物事に対する理解度が中途半端であることを表す四字熟語です。たとえば世の中で流行している若者言葉を耳にしたことはあるが、詳しい説明ができない・使い方を知らない状態などは「一知半解」にあたります。

物事の表面・一部分しか知らないために本質を掴めていないところがポイントです。人はそれぞれ得意・不得意がありますから全ての分野を熟知することは難しいですが、何事も中途半端な「一知半解の知識」では頼りないですね。良い印象を与える言葉ではないことを理解しておきましょう。

「一知半解」の語源は?

次に「一知半解」の語源を確認しておきましょう。

\次のページで「「一知半解」の使い方・例文」を解説!/

「一知」少しだけ・わずかだけ知っている
「半解」半分ほど知っている

「一知半解」を分解した上記の熟語の意味からも読み取れるように、どこにも「全体を知っている」要素はありません。これらから「一知半解」とは中途半端な知識しかないことがわかりますね。

また、語源に関しては中国・南宋時代(1127-1279)の詩人・厳羽が遺した言葉から広まったといわれています。

悟りに浅深有り。透徹の悟り有り。一知半解の悟り有り。
(悟りには浅いものと深いものの二種類がある。明確で筋の通った悟りと中途半端な悟りである。)

※透徹の悟りが深く、一知半解の悟りが浅い悟りであると示しています。

「一知半解」の使い方・例文

「一知半解」の使い方を例文を使って確認していきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.会議前に必死に資料を読み込んでいたようだが、曖昧な発言を聞けば彼の知識が一知半解であることは明白だ。

2.彼女は自分の専門分野を話す際は饒舌だったが、一知半解な経済の話題になると途端に静かになった。

3.一知半解な理解度では来週のテストに合格できないだろう。

4.たとえ一知半解なことでも、知ったかぶりをせず素直に質問できる彼女は周囲から愛されている。

「一知半解」は知識や理解度が中途半端である場合に使われます。あくまでも多少の理解はあるが不十分である、という意味合いであり、何も知らないわけではありませんので注意しましょう。

また例文4にある「知ったかぶり」は「一知半解」の類義語であり、話し言葉などでもよく使われていますね。知らないことなのに知っているふりをする、と嘘をつくようなニュアンスがあります。一緒に確認しておきましょう。

\次のページで「「一知半解」の類義語は?違いは?」を解説!/

「一知半解」の類義語は?違いは?

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それでは「一知半解」の類義語を確認していきましょう。

「なまかじり」

「なまかじり(生齧り)」とは物事の上辺・一部分しか知らず、本質を理解していないことを表します。

「一知半解」の言い換えの例えとしても使われますので覚えておきましょう。

「半知半解」

「半知半解(はんちはんかい)」は物事に対する知識や理解が中途半端であることを表す四字熟語です。

「半知」とは知識が中途半端・不十分であることを指します。また「一知半解」と共通する漢字「半解」が使われていますね。

「言者不智」

「言者不智(げんしゃふち)」は知識のない者はよく喋るという意味の四字熟語です。

中国・楚の思想家、老子が遺した言葉が語源といわれています。本当に理解している人ほど多くを語らず、反対に知らない人ほど無駄口をたたくという教えです。

「知者不言、言者不知
(知識のある者は言わない、知識のない者は言う)

「半可通」

「半可通(はんかつう)」とは物事を十分に知らないのに知ったふりをすること・またその人のことです。

「知ったかぶり」と言い換えることもできるでしょう。知らないのに知っていると嘘をつく・恥をかかないように見栄を張る、といったニュアンスの言葉です。

\次のページで「「生半可」」を解説!/

「生半可」

「生半可(なまはんか)」とは中途半端でいいかげんな状態のことです。

こちらは知識や理解度だけでなく、気持ちや意識に対しても使うことができます。たとえば数日後に試合が控えているにも関わらずチームに全くやる気が感じられない時、「生半可な覚悟では勝てない強豪が相手なのに、彼らは練習に集中していない」と説明することが可能です。

「一知半解」の英訳は?

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最後に「一知半解」の英語表現を確認しましょう。

「a smattering knowledge」

a smattering knowledge は直訳すると不十分な・少ない知識です。

キーワードは名詞・形容詞 smattering で、いずれも「なまかじりの〜」「わずかな〜」と物事に対して説明することができます。「一知半解」は少ない知識しかない状態を表しますが、a smattering knowledge も近いニュアンスをもつ英訳例の一つです。また、「 a smattering of 」の形でもよく使われますので覚えておきましょう。

He speaks a smattering of English.
彼は中途半端な(一知半解な)英語を話す。

「superficial knowledge」

 superficial は形容詞で、上辺だけで表面的、深みのない状態を表します。

本質を掴んでいない「一知半解」を英語で表すならば、superficial knowledge が類似表現といえるでしょう。浅く薄い知識であることが伝わります。

「一知半解」を使いこなそう

この記事では「一知半解」の意味・使い方・類語などを説明しました。

仕事などで必要にかられて知識を増やすこともあれば、興味があって好きだからと自然に知識が増えていくこともあるでしょう。いずれにせよ、一つでも「詳しいから何時間でも話せる!」ということがあると素敵だなと筆者は思います。

インターネットで欲しい情報にすぐに手を伸ばせるこの時代、広く・浅く物事を理解する場面が増えているのかもしれません。全てを深く追求する必要はないかもしれませんが、自分が真剣に向き合いたい存在に対しては深い理解をもちたいものです。

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【四字熟語】「一知半解」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

「一知半解」の類義語は?違いは?

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それでは「一知半解」の類義語を確認していきましょう。

「なまかじり」

「なまかじり(生齧り)」とは物事の上辺・一部分しか知らず、本質を理解していないことを表します。

「一知半解」の言い換えの例えとしても使われますので覚えておきましょう。

「半知半解」

「半知半解(はんちはんかい)」は物事に対する知識や理解が中途半端であることを表す四字熟語です。

「半知」とは知識が中途半端・不十分であることを指します。また「一知半解」と共通する漢字「半解」が使われていますね。

「言者不智」

「言者不智(げんしゃふち)」は知識のない者はよく喋るという意味の四字熟語です。

中国・楚の思想家、老子が遺した言葉が語源といわれています。本当に理解している人ほど多くを語らず、反対に知らない人ほど無駄口をたたくという教えです。

「知者不言、言者不知
(知識のある者は言わない、知識のない者は言う)

「半可通」

「半可通(はんかつう)」とは物事を十分に知らないのに知ったふりをすること・またその人のことです。

「知ったかぶり」と言い換えることもできるでしょう。知らないのに知っていると嘘をつく・恥をかかないように見栄を張る、といったニュアンスの言葉です。

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