国語言葉の意味

【慣用句】「オブラートに包む」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「オブラートに包む」について解説する。

端的に言えば「オブラートに包む」の意味は「遠回しに言う」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
大学生ライターTakaosushiを呼んだ。一緒に「オブラートに包む」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Takaosushi

英語科に通う大学3年生。英語だけでなく日本語の四字熟語や慣用句も勉強中。

「オブラートに包む」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「オブラートに包む」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。日常会話の中でも耳にするこの慣用句ですが最近では死語になってきているという意見もありますね。筆者は大学生なのですがまだまだこの表現はよく耳にします。ただ、オブラートはよく駄菓子などの食べ物に使われる印象があるので年代によって意味が伝わったり伝わらなかったりするのかもしれませんね。あなたの身の回りではどうでしょうか?

「オブラートに包む」の意味は?

「オブラートに包む」には、次のような意味があります。そもそもオブラートが何を意味するのかも確認していきましょう。

1.相手を直接的に刺激するような表現を避け、遠回しな言い方をする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「オブラートに包む」

1.デンプンなどで薄い膜状に作ったもの。粉薬などを包んで飲む。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「オブラート」

筆者はオブラートというと駄菓子をいるものというイメージが強かったのですがもともとは薬を包む物のようですね。最近では粉薬はゼリーなどで飲みやすくするのが一般的ですが、一昔前はオブラートで包むのが一般的だったようです。ちなみにオブラートは無味無臭で、口の中に少しくっつくような粘着感があります。お菓子にくっついている場合は最初に見た時はオブラート自体が食べれるのかどうかわかりにくいですね。半透明の包み紙のような見た目なので食べられると知った時は筆者も驚きました。

「オブラートに包む」の語源は?

次に「オブラートに包む」の語源を確認しておきましょう。先程確認した通りオブラートは主に粉薬を飲みやすくするためのものです。粉が喉にくっついて飲みにくくなるのを防ぐというよりは薬の苦味を抑えて飲みやすくするためのもので、「オブラートに包む」はその効果が語源になっています。

誰かに対して意見をしたいがその意見をそのままストレートに伝えてしまうと相手を傷つけてしまう可能性がある、というシチュエーションはよくありますね。例えば相手のファッションが場所に合っていないだとか、相手にやめた方がいい癖があるだとか、素直に伝えてしまうと相手が気分を悪くしてしまいかねない場合です。

そんなときの意見を苦い薬に例えているのが慣用句「オブラートに包む」で、この慣用句は「直接的な表現を避けて遠回しに言うこと」「相手を刺激しないようやわらかい表現で言うこと」という意味になります。オブラートで包むことで「きつい意見をやわらげる」ということです。

ちなみにオブラートはもともとオランダ語またはドイツ語で、英語ではありません。日本語の「オブラート」は和製英語で、英語でオブラートとといってもきちんと通じませんので注意が必要です。英語で「オブラート」とほぼ同じ意味で使われるのが記事の後半で紹介する「sugarcoat」になります。

\次のページで「「オブラートに包む」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: