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【四字熟語】「有名無実」の意味や使い方は?例文や類語も含めて現役文系講師が詳しく解説!

有名無実といえば、マネーロンダリングに用いられるダミー会社などというものは、その最たるものである。

与党内の反主流派と呼ばれる議員たちは、新しい法案を有名無実化するためにあれやこれやと躍起になっている。

その交流サイトも今は有名無実化してきているとはいえ、そのネームバリューはまだあなどれないものがある。

「有名無実」という四字熟語を理解するためには、どのような「名」があり、どのような「実」がないのかをきちんと把握しておくことが大切です。では、それぞれの例文に関して詳しくみていきましょう。

まず、最初の例文では「〇〇株式会社」のような看板は掲げているものの、その活動実績はほとんどないに等しいことがうかがえます。二つめの例文の場合、「〇〇基本法」のような名前はあっても、実効力を弱めることで形骸化させるのが目的でしょう。

最後の例文では、交流サイトは存在するが稼働数がめっきり減ってきている様子が読み取れます。このように、名前はあっても中身が(ほとんど)無いケースで用いるのが「有名無実」の特徴です。

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ここまでの解説で「有名無実」の意味や用法は理解できたんじゃないかな。

では、引き続き類義語や対義語、英語表現についても一気に押さえていくぞ。

#2 「有名無実」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

次に、「有名無実」の類義語についてみていきましょう。

「羊頭狗肉」

「羊頭狗肉(ようとうくにく)」は、「有名無実」の類義語といえるものですが、そのニュアンスはやや異なります。この四字熟語の意味は、外見は立派なのに中身がそれと釣り合っていないことです。

これは、羊の頭を看板に掲げていながら実際には羊ではなく犬の肉が売られていたという故事に由来しています。つまり、看板で謳っていることと実際の商品との間に大きな差があったというわけです。

このように、「羊頭狗肉」は「有名無実」と異なり、中身自体はきちんとあります。ただし、それが名前と比べて随分と粗末なものだったというわけです。

「羊質虎皮」

「羊質虎皮(ようしつこひ)」もまた、「有名無実」の類義語だといえるものです。こちらの熟語もまた、中身が名前と比べて見劣りしていることを意味しています。

羊に虎の皮をかぶせている様子を想像してみるとよいでしょう。つまり、外面は虎なのに中身は羊だったといいたいわけです。

今度は、羊の方が劣ったもののたとえとして用いられています。それでは、これらの類義語を用いた例文をチェックしておきましょう。

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