
「霹靂閃電」
「霹靂閃電」の読み方は「へきれきせんでん」です。「疾風迅雷」に比べて画数の多い漢字を使っているのでちょっと難しい印象かもしれませんね。
「霹靂」とは突然の雷鳴のことです。「青天の霹靂」という言い回しが一番なじみ深いでしょう。「閃電」は一瞬カッと光る稲妻のこと。突然稲妻が光り、雷鳴がとどろくといった意味ですね。
こちらも勢いがあって素早いものの例えとしてよく使われます。
「紫電一閃」
雷つながりでもう一つ。「紫電一閃」は「しでんいっせん」と読みます。
「紫電」は紫色に見える電光や稲妻、あるいは研ぎ澄まされた刃を一振りした時に発する光とも。「一閃」はサッときらめくことです。「あっという間」、「一瞬で」という意味ですが、時に鋭さ、怜悧さを伴う四字熟語となります。
疾風迅雷は速さと勢いを感じさせますが、こちらは鋭さという違いがありますね。一方で状況が一瞬で変化する場合にも使用することがあり、この点は疾風迅雷と似通っています。
「電光石火」
ここまで紹介した四字熟語の中では最も知名度が高いであろう、「電光石火」。読み方は「でんこうせっか」。
「電光」は雷の光、「石火」は火打石を打った時に出る火花の事です。どちらもほんの一瞬で消えてしまうことから、「ほんの短い時間」「一瞬」を意味します。
そこから転じてどちらもとても素早いことを意味するようになりました。「電光石火」は「疾風迅雷」と比べて、速さに特化した表現と言えるでしょう。
「迅速果敢」「迅速果断」
「迅速果敢(じんそくかかん)」・「迅速果断(じんそくかだん)」も「疾風迅雷」の同義語と言って差し支えありません。「迅速」は「とても速いこと」、「果敢」・「果断」とは「決断力に優れ、大胆なさま」を意味します。
「疾風迅雷」の対義語は?
辞書的な意味で「疾風迅雷」の対義語として定義されているものはないようですね。なので当てはまりそうなものをご紹介します。
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