
「破天荒」:今まで誰もしたことのない様子
「破天荒(はてんこう)」は、”今まで誰もしたことのないことを成し遂げること”の意味。「未曾有」や「前代未聞」と置き換えることができます。例えば「おとなしそうな外見とは違って、彼は破天荒な人として有名だ」です。彼は見た目とは異なり、誰もがなし得なかったことをしてきた人として有名であるという意味を表します。
テレビなどで「破天荒」が”大胆で豪快な感じ”の意味で使われることがありますが、実はこちらは間違いです。メディアにより言葉が一人歩きして意味が変わってしまいました。使うときは注意してください。
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「風変わり」:行動や性質が普通と違っていること
「風変わり(ふうがわり)」の意味は、”行動や性質が普通と違っていること”です。例えば「彼女は、風変わりな趣味を持っている」であれば、普通とはちょっと変わった趣味を持っているという意味を表します。「奇を衒う」は関心を引くためにわざと変わったことをしますが、「風変わり」は特に狙いはないです。「風変わりな場所」「風変わりな人」などいい意味でも悪い意味でも特に区別なく使えます。
「正々堂々」:正しい態度で貫くこと
「正々堂々(せいせいどうどう)」は、”正しい態度で立派なこと”を表す四字熟語です。例えば「正々堂々闘って負けたのだから仕方がない」であれば、真っ向勝負で臨んで負けたのだから悔いはないという意味になりますね。スポーツなどの勝負事でよく使われる表現です。”怯えずに向かう”という意味もあります。
「正々堂々」にはネガティブな意味合いはなく、常にポジティブな表現で使う言葉です。
「教科書通り」:理念に忠実である様子
「教科書通り(きょうかしょどおり)」は、”こうあるべきという理念に忠実である様子”を表した言葉。言い換えると”型にはめて実施する”という意味です。例えば「役所の人間は教科書通りの対応だった」であれば、役所の職員はマニュアル通りの対応だった(融通が効かなかった)という意味になります。ネガティブな場面で使われることが多いでしょう。
しかし「まるで教科書通りのお手本となる技術だった」のような例文のときは、”基礎ができている”という捉え方ができ、ポジティブな表現になります。
「手垢のついた」:ありふれている様子
「手垢(てあか)のついた」は、”すでに多くの人々によって使用され、ありふれている様子”を例えています。つまり、珍しくないのです。例えば「実習生は、いくら質問をしても手垢のついた回答をする」であれば、質問してもありふれた回答をするという意味になりますね。
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