端的に言えば「一線を画す」の意味は「違いがはっきりとしていること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「一線を画す」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「一線を画す」の意味は?
「一線を画す」の「一線」と「画す」には、それぞれ次のような意味があります。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「一線」
出典:大辞林 第三版(三省堂)「画す」
「一線」も「画す」も、元々は上記で引用した1番の意味で用いられていました。すなわち、「一線を画す」とはそのまま一本の線を引くという意味だったのです。
それが、それぞれ2番のように抽象的な意味でも用いられるようになりました。そして、これらを組み合わせてできた意味が、はっきりとした区別をつけるというものです。
たとえば、AとBの両者が別のものであることを分かりやすくするために、間に一本の線を引くイメージをもってみてください。すると、話がだいぶん分かりやすくなってきたのではないでしょうか。
\次のページで「「一線を画す」の使い方・例文」を解説!/