
「独断専行」の使い方・例文
「独断専行」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
うちの班の先輩はいつも独断専行で仕事を進めてしまうものだから、後をついていくのが本当に大変だよ。
あなたは確かに仕事ができるが、独断専行ぶりが目に余るので今後は注意した方がいいと思いますよ。
独断専行と強いリーダーシップとは、似て非なるものだということをよく肝に銘ておいてもらいたい。
いずれの例文においても、登場人物が自分で勝手に決めて勝手に行動してしまう点を批判的に述べています。ひとつめの例文では、先輩の仕事ぶりに対する批判(=愚痴)だととらえていただいて差し支えありません。
二つめの例文では、独断専行ぶりを改めるようにとの忠告だと考えてください。最後の例文でも「独断専行」とは、良い意味の言葉ではないということを示唆しています。

ここまでの解説で「独断専行」の意味や用法がつかめたんじゃないかな。
それでは、引き続き類義語や対義語、英語表現も一気に押さえていくぞ。
#2 「独断専行」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto
では、「独断専行」と似た意味合いを持った四字熟語にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的なものを二つご紹介します。
「我田引水」
「我田引水(がでんいんすい)」とは、自分だけが都合のよいように事を進めることを意味する四字熟語です。元は自分の田んぼにだけ水を引くという意味から始まった言葉ですが、現在では広く利己的で身勝手な行動全般に対して用いられています。
「独断専行」が持っているのは、チーム内の和を乱しているイメージです。一方で「我田引水」には、他人の迷惑を顧みていないイメージを持つといいでしょう。
自分の田んぼさえ潤えば、あとはどうなろうが知ったことではないといった感じです。
\次のページで「「自由奔放」」を解説!/