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【四字熟語】「大根役者」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「大根役者」について解説する。

端的に言えば大根役者の意味は「演技力のない役者」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

営業マネージャーとして勤務し、カナダでの留学を経てライターとして活動中のナガタナミキを呼んだ。一緒に「大根役者」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ナガタ ナミキ

外資企業の営業マネージャーとして勤務し、相手に伝わる会話表現やコーチングスキルについて学ぶ。カナダでの留学を経て、言葉の持つニュアンスや響きを大切にするライターとして現在活動中。

「大根役者」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「大根役者(だいこんやくしゃ)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「大根役者」の意味は?

「大根役者」には、次のような意味があります。

演技力のない役者、芸のまずい役者をあざけっていう語。大根。

[補説]語源については、大根の根の白いことを素人 (しろうと) に寄せていったもの、へたな役者を意味する「馬の脚」の脚から連想していったもの、大根はどのように食べても腹を壊さないので、へたなことと掛けて「当たらない」の意でいったもの、など諸説がある。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「大根役者」

野菜のダイコンが使われた四字熟語「大根役者」をみなさんは耳にしたことがありますか?古くは江戸時代の歌舞伎役者に対して使われ、今日では歌舞伎に限らず映画やドラマ、演劇などの様々な分野で「下手な役者」を表す言葉として知られています。

実は「大根」単体でも同様の意味をもつのですが、そもそもなぜ大根が関係しているのでしょうか。次項にて語源とその理由を解説していきますね。

「大根役者」の語源は?

「大根役者」は江戸時代の歌舞伎役者に対して使われるようになったことで定着したと言われていますが、語源に関しては諸説ありどれも興味深い理由をもっています。早速確認していきましょう。

1.大根の白さ
2.大根おろし
3.大根は食あたりを起こさない
4.大根と馬の脚

諸説ある語源の中から本記事では上記の4つを紹介します。

1.大根の白さ

大根の根の色が白いことを「素人(しろうと)」と掛けたのではないかといわれています。駄洒落のようですが、素人の役者の演技は未熟で下手であることを示していますね。

また、下手な役者ほど顔に「粉(おしろい)」を塗って舞台に上がることも語源となったとされています。演技を誤魔化すために厚化粧を施したのでしょう。

2.大根おろし

魚料理などに添えられる大根おろしですが、「大根をすりおろす」ことと「役者を配役からおろす(降板させる)」ことを掛けたとするのがこの説です。監督や演出家などの意向により、一度は起用された役からおろされてしまう悲しい様子が目に浮かびます。

3.大根は食あたりを起こさない

栄養価の高い大根は、消化を促進する働きをもつ胃の強い味方といわれています。大根はどのように食べても食あたりを起こさないと信じられ、この「食あたりにならない」ことと「何を演じても役者があたらない(流行らない・売れない)」ことを重ね合わせて生まれた語源です。

4.大根と馬の脚(足)

歌舞伎作品においては様々な動物たちが登場しますが、中でも馬の役は下手な役者が演じるものと認識されていました。実際には多くのテクニックが必要ですが、演じる際は役者の顔が見えず脚だけが外に出ている状態であるため、下級役者が適役と考えられたのでしょう。

この馬の脚の形が大根に似ていることから「大根役者」の語源の一つとして知られています。以下に馬の脚の意味を引用しておきますね。

歌舞伎で、馬の脚の役のこと。張り子の馬を二人でかぶって、前脚と後脚になる。下級の役者がつとめるところから、下級俳優やへたな役者の称としても用いる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「馬の足/馬の脚」

「大根役者」の使い方・例文

それでは「大根役者」の使い方を例文を使って確認していきましょう。この言葉はたとえば以下のように用いられます。

1.人気モデルとして活躍した彼女は数年前に女優に転身した。当初は演技が大根だと言われたが現在は評価されている。

2.芸能界は年齢よりも実力を重視する厳しい世界なので、大根役者と呼ばれないよう日々精進せねばならない。

3.どうして大根役者として有名な彼が映画の主演に抜擢されたのだろう。

4.その事務所に所属すれば、どんな大根役者も立派に成長するらしい。

「大根役者」は、演技力のない役者に対する軽蔑を込めた言葉ですので使う際は注意が必要です。また、「大根」単体でも同様の意味となります。

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「大根役者」には様々な語源があり、どれもが大根の特徴と演技力の低さを結びつけていることがわかった。大根に罪はないが、結果的にマイナスの意味で使われていることを覚えておこう。

「大根役者」の対義語は?

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「大根役者」の対義語を確認しましょう。

「千両役者」

「千両役者(せんりょうやくしゃ)」とは大金を得られるほど優れた役者を表す四字熟語です。

「大根役者」同様、こちらも江戸時代の歌舞伎俳優に対して使われていました。年間で千両を超える大金を稼げるほどの実力があり、観客からも愛される人気者を「千両役者」と呼んだのです。高い演技力によって人気を博し、多額の出演料を得る「千両役者」が「大根役者」の対義語であることは明白でしょう。

現代でも、特別な才能と実力を持つ役者に対して使うことができますよ。

「役者」にまつわる慣用句たち

「大根役者」のような「役者」に関連した慣用句は他にもあります。こちらでいくつかを紹介しますので、この機会に確認してみましょう。

「役者子供」

「役者子供(やくしゃこども)」とは、役者が理解しているのは芝居のことだけで、実際は子供のように世間知らずなのだという意味の四字熟語です。

文字通り、子供の歌舞伎役者を指すこともあります。

「役者が一枚上」「役者が上」「役者が違う」

「役者が一枚上(いちまいうえ)」「役者が上(うえ)」「役者が違う」は全て同様の意味で、人物が非常に優れていることを表す慣用句です。特に知識が豊富であることや駆け引きを上手く行う場面において使われます。芝居の演目看板には上から実力順で役者名が載ることから、自分よりも優れた人物を指すようになりました。

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