国語言葉の意味

【慣用句】「火中の栗を拾う」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「火中の栗を拾う」について解説する。

端的に言えば火中の栗を拾うの意味は「自分の利益とならないにも関わらず、他人のために危険を冒すこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

営業マネージャーとして勤務し、カナダでの留学を経てライターとして活動中のナガタナミキを呼んだ。一緒に「火中の栗を拾う」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ナガタ ナミキ

外資企業の営業マネージャーとして勤務し、相手に伝わる会話表現やコーチングスキルについて学ぶ。カナダでの留学を経て、言葉の持つニュアンスや響きを大切にするライターとして現在活動中。

「火中の栗を拾う」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう)」の意味や語源・使い方を確認していきましょう。

「火中の栗を拾う」の意味は?

「火中の栗を拾う」には、次のような意味があります。

《猿におだてられた猫が、いろりの中の栗を拾って大やけどをしたという、ラ・フォンテーヌの寓話 (ぐうわ) から》
自分の利益にならないのに、他人のために危険を冒すたとえ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「火中の栗を拾う」

「火中の栗を拾う」と聞くと、焼いている栗を拾う様子がイメージできるかもしれません。しかしそれではこの言葉の本質を掴んだとは言えません。なぜなら「火中の栗を拾う」はフランスの寓話を元に生まれたことわざであり、それが日本語に訳されて伝わったものであるからです。つまり、正しい意味を知るためには物語を知る必要があります。

また、寓話での本来の意味と日本語で使われる意味がやや異なる場合もあるので、次項で説明しますね。物語の内容に触れながら、どのような心情やニュアンスをもって用いられるのかを一緒に確認していきましょう。

みなさんは寓話(ぐうわ)とは何か知っていますか?

寓話とは、動物や自然現象などが登場人物となり、まるで人間のように話したり考えたりする物語です。擬人化した彼らを通して教訓や風刺を伝えるものが一般的で、その多くはユーモアに富んでいます。代表的な作品には『アリとキリギリス』『ウサギとカメ』『北風と太陽』などがあり、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

\次のページで「「火中の栗を拾う」の語源は?」を解説!/

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