国語言葉の意味

【四字熟語】「五風十雨」の意味や使い方は?例文や類語などを現役塾講師がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「五風十雨」について解説する。

端的に言えば五風十雨の意味は「世の中が平穏無事であること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に学習指導をしているライターヤマトススムを呼んだ。一緒に「五風十雨」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

「五風十雨」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「五風十雨(ごふうじゅうう)」の意味や語源・使い方を見ていきます。見た目に特徴のある漢字が並び目を引きますが、意味などを詳しくチェックしていきましょう。

「五風十雨」の意味は?

「五風十雨」には、次のような意味があります。もともとの天候と農業の関連の話から、世の中全体の話に転じた意味になっていますよ。

1.天気が順調で、農作のために都合がよいこと。
2.世の中が安泰であること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

もともとは天候が順調であることという意味を表しており、そこから転じて世の中が安泰であることにつながっています。

天候は個人の力でなんとかできるものではないので、めぐり合わせとしてそういう時期であるととらえることができますね。そして、世の中のほうも個人ではなかなか何ともならないので、今はそういう時期であるととらえることができます。

「五風十雨」の語源は?

次に「五風十雨」の語源を確認しておきましょう。中国の後漢時代に王充(おうじゅう)によって書かれた「論衡(ろんこう)」の是応(ぜおう)篇に記述があったとされています。

「五風十雨」は、「五日にして一たび風ふき、十日にして一たび雨ふる」という表現を略したものです。五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降ることは、農業に最適で豊作が見込めるという意味になっていますよ。

\次のページで「「五風十雨」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: