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【四字熟語】「只管打坐」の意味や使い方は?例文や類語も含めてセンター国語190点オーバーの古典・歴史マニアが解説!

「只管打坐」の英訳は?

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英訳を見てみましょう。ちょっと気分が変わる言葉です。

「Don’t think… feel…」

「考えるな!感じろ!」
宗教の話ばかりですとすこし堅苦しいので、英語表現は映画の名ゼリフのご紹介。こちらスターウォーズの名脇役、ヨーダのセリフです。ヨーダというキャラクターは主人公を導く師匠となる存在なのですが、アジア的禅的な思想を伝えています。名前の由来も日本人のヨダさんからだとか。もちろん、アメリカ的な解釈になるので差異はありますが、雑念や雑考を停止し、無の境地に至ることで手に入るものがあるという発想は、只管打坐の英訳と考えても大枠にずれはないと言えます。

栄西の開いた臨済宗では公案といって問題を与えられて、考えながら座禅をしますし、お経を読みながら瞑想をする宗派もあります。そんなものはいらないと、ただ座っていろと。無になれとすら言っていません。無になれというのも一種の方便、わかりやすくするための補助線なのですね。本当は無も目的ではない。目的すらありません。じゃあ何なのかはの答えはやはり、「ただ座禅しろ。」なのです

仏教は基本的に「悟り」を開くことを目的としていますが、「悟り」のために座禅するのですらないそう。座っていることそのものが「悟り」の姿であり仏になったということだとか。そもそもが理性や感情、言葉を否定するところからがスタートですので頭で考えて理解しようと思うことが間違いなのでしょう。この教えの本質が知りたければ、ただ座禅をする他はないと言えます。

「只管打坐」を使いこなそう

「只管打坐」について解説いたしましたが、いかがだったでしょうか。「ただ座れ」ということ以外わからなかったとしても、それで十分な理解であると思います。西洋的な哲学は真理に向かって論理を積み上げハシゴを登っていくような作業をしますが、東洋的な哲学は真理はすでに目の前あって、修業の結果それが急に「わかる」するという考え方であることが多いです。考えて理解するものでもなく、まさに「悟る」のでしょう。「頓悟」という言い方もあります。だからこそ修行の技法を重視し、言葉での理解を求めません。むしろ、思考で理解したものは「悟り」ではないと排除する傾向がありますね。より身体的とか技的ということもできるでしょう。

スポーツ経験がある方は直観的にわかると思うのですが、スイングフォームやシュートフォームなど頭で理解してもできるわけではありません。軸を保てとか、膝をクッションのように使えとか、力を抜けとか。いろんなアドバイスはあるものの、それを聞いてできるわけではないですよね。繰り返しトレーニングする中でふと、「あ、こういうことか」と解かるものです。そうしたらもう忘れない。悟りとはそうしたものかもしれません。筆者自身は修業をしたわけでも悟ったわけでもないので言い切ることはできないのですが。悟りを開いたお坊さんにすら伝えられないので、ここではまぁよしとしてください。

それでも不満なら、お寺の門をたたいて修業された方がいいのでしょう。ひょっとしたら、悟りに至れるかもしれませんよ。

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takeda